日本語版サンフォード感染症治療ガイド-アップデート版

髄膜炎-概説  (2023/11/28 更新)
髄膜炎,概説


概説

  • トピックスとしては,免疫正常患者および免疫不全患者(HIV/AIDSなど)における細菌性髄膜炎の経験的治療と特異的治療,さらには真菌性,ウイルス性,寄生虫性髄膜炎の特異的治療が含まれる.
  • 細菌性髄膜炎が疑われる場合には,微生物学的診断が重要である.血液培養陽性,髄液培養陽性あるいは両者とも陽性:培養陰性の細菌性髄膜炎の診断には,分子検査が有用であることがある
  • 腰椎穿刺が遅れることが予想される場合(たとえば,神経学的巣症状のため腰椎穿刺より先にCTが必要な場合など)は,血液培養を行い,早急に経験的治療を行った上で頭部CTを撮影する.
  • 特に顕著な症状は,発熱,頭痛,意識レベルの変化,髄膜刺激症状.
  • 早期の診断と迅速な抗菌薬治療開始が鍵となる.
  • 血液培養と腰椎穿刺は早急に行うこと.
  • 【日本の情報】

関連項目

細菌性
  • 経験的治療
  • 特異的治療
  • 予防
Mycobacteriumによる
真菌性
ウイルス性
寄生虫性
その他
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2023/11/27