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日本語版サンフォード感染症治療ガイド-アップデート版
髄膜炎-頭蓋底骨折後
(
2025/11/25 更新
)
髄膜炎,外傷後,頭蓋底骨折後
臨床状況
外傷関連髄膜炎,頭蓋底骨折後の経験的治療
通常は口腔咽頭内細菌叢による
頭蓋底骨折の結果として慢性的な髄液漏や髄膜炎の再発が起こることがある(
Clin Infect Dis 70: 2256, 2020
).
病原体
S. pneumoniae
(最も多い)
H. influenzae
S. pyogenes
N. meningitidis
第一選択
VCM
15~20mg/kg静注8~12時間ごと(目標AUC
24
400~600
μ
g・h/mL達成が望ましいが[
AUC-用量設定の原理と計算
を参照],そうでなければトラフ値15~20
μ
g/mLをめざす)
+(
CTRX
2g静注12時間ごとまたは
CTX
2g4~6時間ごと)+デキサメタゾン 0.15mg/kg静注6時間ごと・2~4日(第1回ステロイド投与は初回抗菌薬投与の前か同時に)
第二選択
MEPM
2g静注8時間ごと+
VCM
(第一選択処方と同様)+デキサメタゾン(第一選択処方と同様)
重度のペニシリン/セファロスポリンアレルギーの場合:
AZT
2g静注6時間ごと+
VCM
+デキサメタゾン(第一選択処方と同様)
治療期間
培養および感受性検査の結果が得られ次第特異的治療に切り替え.
コメント
頭蓋底骨折に髄液漏または髄膜炎が合併するのは,それぞれ症例の約2%および0.5%(
Otolaryngol Head Neck Surg 149: 931, 2013
).
予防的抗菌薬投与は推奨されない(
Cochrane Database Syst Rev 2015: CD004884, 2015
).
くも膜下腔と上気道,特に鼻咽頭の細菌叢との交通があると,S. pneumoniaeによる髄膜炎が発症する可能性が高い.
技術的に可能なら漏出をふさぐ必要がある.
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2025/11/25