日本語版サンフォード感染症治療ガイド-アップデート版

メロペネム  (2025/03/11 更新)
MEPM
主な商品名:メロペン

「サンフォード感染症治療ガイド」の中で推奨されている薬剤の適応および用量は,日本で認可されているものとは異なっている場合がありますので,薬剤選択を考慮する場合には,必ず日本での添付文書および最新安全性情報に基づいて行って下さい.
日本の添付文書情報検索サイト

Contents

1. 用法および用量
  1. 使用
  2. 成人用量
  3. 小児用量
  4. 腎障害時の用量調整
  5. その他の用量調整
2. 副作用
3. 抗微生物スペクトラム
4. 薬理学
5. 酵素・トランスポーター媒介相互作用
6. 主要な薬物相互作用
7. コメント

1. 用法および用量

 1. 使用

 2. 成人用量

通常用量
1~2g静注8時間ごと
その他の用量(下記コメント参照)
持続あるいは長時間静注

 3. 小児用量

用量(生後>28日)
通常用量
60mg/kg/日(8時間ごとに分割)
髄膜炎,嚢胞性線維症
120mg/kg/日(8時間ごとに分割)
最大/日
6g

 4. 腎障害時の用量調整

半減期(時間)(腎機能正常)
1
半減期(時間)(ESRD)
10
用量(腎機能正常)
1g静注8時間ごと
CrCLまたはeGFR
CrCl>50:用量調整不要
CrCl 26~50:1g12時間ごと
CrCl 10~25:0.5g12時間ごと
CrCl<10:0.5g24時間ごと
血液透析
0.5g 24時間ごと(透析日は透析後投与)
CAPD
0.5g 24時間ごと
CRRT
CVVH,CVVHD:0.75~1g静注8時間ごと1
SLED
0.5g 8時間ごと2
  1. 40%fT>4MIC,MIC=2,浄化量35mL/kg/時を達成:Blood Purif 52: 503, 2023
  2. 40%fT>MIC,MIC=2を達成:Crit Care 22: 25, 2018

 5. その他の用量調整

2. 副作用

3. 抗微生物スペクトラム

4. 薬理学

PK/PD指標
Time above MIC
剤形
注射
食事に関する推奨(経口薬)1

経口吸収率(%)

Tmax(時間)

最高血清濃度2(μg/mL)
49(1g静注 SD)
最高尿中濃度(μg/mL)
データなし
蛋白結合(%)
2
分布容積3(Vd)
0.23~0.35 L/kg
平均血清半減期4(T1/2, 時間)
1
排泄

胆汁移行性5(%)
3~300
脳脊髄液/血液6(%)
21~39(炎症性髄膜炎)
治療が可能になるだけの脳脊髄液移行性7
おそらくあり9
AUC8(μg・時間/mL)
72.5(1g静注 0~inf)
  1. 注記のない場合は成人用製剤
  2. SD:単回投与後,SS:複数回投与後の定常状態
  3. V/F:(Vd)÷(経口生物学的利用能),Vss:定常状態におけるVd,Vss/F:(定常状態におけるVd)÷(経口生物学的利用能)
  4. CrCl>80 mL/分と想定
  5. (胆汁中の最高濃度)÷(血清中の最高濃度)×100
  6. 炎症時における脳脊髄液濃度
  7. 薬剤投与量と微生物の感受性に基づく判定.脳脊髄液濃度は理想ではMICの10倍以上必要
  8. AUC:血漿中濃度-時間曲線下面積 area under the drug concentration-time curve.0~inf=AUC0-inf;0~x時間=AUC0-x
  9. けいれんを起こす懸念がある.

5. 酵素・トランスポーター媒介相互作用

薬剤が基質となるCYP450

薬剤が基質となるトランスポーター
OAT1,OAT3
薬剤が基質となるUGT

薬剤が阻害するCYP450

薬剤が阻害するトランスポーター

薬剤が阻害するUGT

薬剤が誘導するCYP450

薬剤が誘導するトランスポーター

薬剤が誘導するUGT

血清中薬物濃度への影響
予測されない

血清中薬物濃度への影響とは,当該抗微生物薬により影響を受ける併用薬の血清中濃度のことをいう.↑:上昇,↓:低下

カルバペネムは,アシルペプチドヒドロラーゼを阻害(腸肝循環を遮断)してバルプロ酸濃度を低下させる.

6. 主要な薬物相互作用

薬剤
濃度への影響(その他)
推奨される対応
BCG
BCGの効果低下
モニター
プロベネシド
MEPM↑
モニター
バルプロ酸
バルプロ酸↓
併用は避ける

7. コメント

ライフサイエンス出版株式会社 © 2011-2024 Life Science Publishing↑ page top

2025/03/10