日本語版サンフォード感染症治療ガイド-アップデート版

Streptococcus pneumoniae  (2026/09/01 更新)
S. pneumoniae,肺炎球菌,肺炎


臨床状況

  • S. pneumoniae の分離株は,in vitroでペニシリン系,マクロライド系,STに耐性を示すことがある.
  • in vivoでの目標有効濃度が脳脊髄液か脳脊髄液以外の部位かによって耐性の基準が異なる.

分類

  • グラム陽性レンサ双球菌

第一選択

髄膜炎以外の感染症
  • PCG感受性(MIC≦2μg/mL)
  • PCG 200万単位静注4時間ごと
  • CTRX 1~2g静注24時間ごと
  • CLDM 600mg静注8時間ごと
  • MFLX 400mg静注24時間ごと
  • LVFX 750mg静注24時間ごと
  • 中等度耐性(MIC=4μg/mL)
  • データが乏しく,より重症の感染症なら下記のペニシリン耐性菌感染の推奨薬を用いるほうがよい.
  • PCG耐性(MIC≧8.0μg/mL)
  • CTRX 2g静注24時間ごと
  • MFLX 400mg静注24時間ごと
  • LVFX 750mg静注24時間ごと
  • VCM 15~20mg/kg静注8~12時間ごと(目標トラフ値15~20μg/mL)
  • LZD 600mg静注12時間ごと
髄膜炎

第二選択

  • なし

予防

  • ワクチンの適応,使用可能な製剤,用量,曝露前予防に関するワクチンの特徴については,肺炎球菌ワクチン-成人を参照.
  • 50歳以上で肺炎球菌ワクチン(PCV)未接種の場合はPCV21またはPCV20のみを1回接種,あるいは代替としてPCV15コースの1年後にPPSV23接種が現在では推奨されている.

コメント

  • PCG耐性
  • 髄膜炎からの分離株:≦0.06で感受性,0で中等度耐性,≧0.12で耐性.
  • 髄膜炎以外からの分離株:≦2.0で感受性,4.0で中等度耐性,≧8.0で耐性.
  • CTRXに対する耐性
  • 髄膜炎からの分離株:≦0.5で感受性,1.0で中等度耐性,≧2.0で耐性.
  • 髄膜炎以外からの分離株:≦1.0で感受性,2.0で中等度耐性,>4.0で耐性.
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2026/08/31
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