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日本語版サンフォード感染症治療ガイド-アップデート版
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ペニシリンG (2025/07/29 更新) |
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「サンフォード感染症治療ガイド」の中で推奨されている薬剤の適応および用量は,日本で認可されているものとは異なっている場合がありますので,薬剤選択を考慮する場合には,必ず日本での添付文書および最新安全性情報に基づいて行って下さい. |
Contents
1. 用法および用量
1. 使用
2. 成人用量
3. 小児用量
4. 腎障害時の用量調整
5. 肝障害時の用量調整
2. 副作用/妊娠時のリスク
3. 抗微生物スペクトラム
4. 薬理学
5. 酵素・トランスポーター媒介の相互作用
6. 主要な薬物相互作用
1. 用法および用量
1. 使用
2. 成人用量
| PCG低用量 |
60万~120万単位/日を筋注 |
| PCG高用量 |
≧2000万単位静注1日1回 |
| DBECPCG |
60万~120万単位筋注†2~4週ごと |
3. 小児用量
| 用量(生後>28日) |
生後>28日: 10万~30万単位/kg/日(4~6時間ごとに分割) 中枢神経:30万単位~40万単位/kg/日(4時間ごとに分割) 新生児,髄膜炎: 出生後≦7日:45万単位/kg/日(8時間ごとに分割) 出生後>7日:50万単位/kg/日(6時間ごとに分割) |
| 最大/日 |
2400万単位 |
4. 腎障害時の用量調整
| 半減期(時間)(腎機能正常) |
0.5 |
| 半減期(時間)(ESRD) |
6~20 |
| 用量(腎機能正常) |
50万~400万単位静注4時間ごと |
| 腎障害時の用量 |
CrCl>50:用量調整不要 CrCl 10~50:50万~400万単位8時間ごと CrCl<10:50万~400万単位12時間ごと |
| 血液透析 |
50万~400万単位12時間ごと(透析日は透析後投与) |
| CAPD |
50万~400万単位12時間ごと |
| CRRT |
100万~400万単位6~8時間ごと |
| SLED |
300万単位6時間ごと1 |
5. 肝障害時の用量調整
2. 副作用/妊娠時のリスク
副作用
妊娠時のリスク
3. 抗微生物スペクトラム
4. 薬理学
| PK/PD指標 |
Time above MIC |
| 剤形 |
注射剤 |
| 食事に関する推奨(経口薬)1 |
- |
| 経口吸収率(%) |
- |
| Tmax(時間) |
- |
| 最高血清濃度2(μg/mL) |
20(200万単位静注 SD) |
| 最高尿中濃度(μg/mL) |
データなし |
| 蛋白結合(%) |
65 |
| 分布容積3(Vd) |
0.35 L/kg |
| 平均血清半減期4(T1/2, 時間) |
0.5(PCG) |
| 排泄 |
腎 |
| 胆汁移行性5(%) |
500 |
| 脳脊髄液/血液6(%) |
5~10 |
| 治療が可能になるだけの脳脊髄液移行性7 |
あり |
| AUC8(μg・時間/mL) |
データなし |
5. 酵素・トランスポーター媒介の相互作用
| 薬剤が基質となるCYP450 |
- |
| 薬剤が基質となるトランスポーター |
OAT1,OAT3 |
| 薬剤が基質となるUGT |
- |
| 薬剤が阻害するCYP450 |
- |
| 薬剤が阻害するトランスポーター |
- |
| 薬剤が阻害するUGT |
- |
| 薬剤が誘導するCYP450 |
- |
| 薬剤が誘導するトランスポーター |
- |
| 薬剤が誘導するUGT |
- |
| 血清中薬物濃度への影響 |
予測されない |
血清中薬物濃度への影響とは,当該抗微生物薬により影響を受ける併用薬の血清中濃度のことをいう.↑:上昇,↓:低下
6. 主要な薬物相互作用
| 薬剤 |
濃度への影響(その他の影響) |
推奨される対応 |
| プロベネシド |
ペニシリン↑ |
モニター,用量調整 |