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日本語版サンフォード感染症治療ガイド-アップデート版
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バンコマイシン (2025/01/28 更新) |
「サンフォード感染症治療ガイド」の中で推奨されている薬剤の適応および用量は,日本で認可されているものとは異なっている場合がありますので,薬剤選択を考慮する場合には,必ず日本での添付文書および最新安全性情報に基づいて行って下さい. |
Contents
1. 用法および用量
1. 使用
2. 成人用量
3. 小児用量
4. 腎障害時の用量調整
5. その他の用量調整
2. 副作用/妊娠時のリスク
3. 抗微生物スペクトラム
4. 薬理学
5. 主要な薬物相互作用
6. コメント
1. 用法および用量
1. 使用
■賛:対数線型計算法は,測定されたピークおよびトラフ値に基づいて新のピークおよびトラフ値を計算するのに用いられる.
■否:定常状態に達する必要がある;二回の測定が必要:ピーク値,トラフ値
【コメント】一定の用量と間隔についてAUC24が求められれば,その後の用量と間隔については比例計算による調整でよい.AUC-用量設定の原理と計算参照
■賛:計算が必要ない.
■否:AUC24の近似として代替としては不正確.トラフ値<15で目標AUCが達成されるかもしれない
【コメント】髄膜炎,中枢心系感染,腎機能が不安定な場合には望ましい;目標トラフ値10~15
■賛:計算はどちらかの値に基づくものでよく,定常状態に達する前でもよい.生理的変化に対応できる
■否:ソフトウエアが高価なことが多い
【コメント】どちらかの値だけで機能するが,ピーク値,トラフ値の両方を用いた方がよい結果が得られる.
■賛:ランダムな1~2の値を用いた単純な計算
■否:専用の静注ラインをフルタイムで使用しなければらない
AUC24=定常状態値×24
2. 成人用量
3. 小児用量
|
用量(生後>28日) |
最大/日 |
(静注) |
60~80mg/kg/日(6~8時間ごとに分割) 目標AUC 400~600μg・h/mL,またはトラフ値10~15μg/mL |
- |
(経口,C. difficile) |
40mg/kg/日(6時間ごとに分割) |
4. 腎障害時の用量調整
半減期(時間)(腎機能正常) |
6 |
半減期(時間)(ESRD) |
200~250 |
用量(腎機能正常) |
15~20mg/kg静注8~12時間ごと |
CrClまたはeGFR |
CrCl >100:用量調整不要 CrCl>50~100:15~20mg/kg12h時間ごと CrCl 20~50:15~20mg/kg24時間ごと CrCl<20:15~20mg/kg48時間ごと |
血液透析 |
透析後用量 低透過性の膜: ・初期用量:25mg/kg ・維持用量:7.5mg/kg透析後 高透過性の膜: ・初期用量:25mg/kg ・維持用量:10mg/kg透析後 透析間用量 低透過性の膜: ・初期用量:30mg/kg ・維持用量:7.5~10mg/kg 高透過性の膜: ・初期用量:35mg/kg ・維持用量:10~15mg/kg |
CAPD |
7.5mg/kg48~96時間ごと |
CRRT |
7.5~10mg/kg12時間ごと(濾過流量20~25mL/kg/時) |
SLED |
データなし |
5. その他の用量調整
2. 副作用/妊娠時のリスク
副作用
妊娠時のリスク
3. 抗微生物スペクトラム
4. 薬理学
PK/PD指標 |
24時間AUC/MIC |
剤形 |
静注剤 経口カプセル(125, 250mg) 経口溶液用散剤(25mg/mL,50mg/mL) |
食事に関する推奨(経口薬)1 |
- |
経口吸収率(%) |
- |
Tmax(時間) |
- |
最高血清濃度2(μg/mL) |
10~20(SS) |
最高尿中濃度(μg/mL) |
データなし |
蛋白結合(%) |
55 |
分布容積3(Vd) |
0.7 L/kg |
平均血清半減期4(T1/2, 時間) |
4~6 |
排泄 |
腎 |
胆汁移行性5(%) |
データなし |
脳脊髄液/血液6(%) |
7~14 |
治療が可能になるだけの脳脊髄移行性7 |
高用量が必要 |
AUC8(μg・時間/mL) |
400~600(0~24時間) |
†:日本にない剤形
5. 主要な薬物相互作用
薬剤 |
濃度その他への影響 |
推奨される対応 |
他の腎毒性のある薬剤 |
急性腎障害のリスク↑ |
モニターまたは避ける |
PIPC/TAZ |
急性腎障害のリスク↑ |
モニター |
6. コメント