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日本語版サンフォード感染症治療ガイド-アップデート版
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Ceftaroline (2024/10/01 更新) |
Contents
1. 用法および用量
1. 使用
2. 成人用量
3. 小児用量
4. 腎障害時の用量調整
5. その他の用量調整
2. 副作用/妊娠時のリスク
3. 抗微生物スペクトラム
4. 薬理学
5. 主要な薬物相互作用
6. コメント
1. 用法および用量
1. 使用
2. 成人用量
| 皮膚/軟部組織感染症に対する通常用量 |
600mg静注12時間ごと(5~60分かけて静注) |
| MRSA全身感染(肺炎,菌血症) |
600mg静注8時間ごと(5~60分かけて静注)(専門家の意見,観察研究:Int J Antimicrob Agents 42: 450, 2013.今のところ比較試験はない).添付文書では,MRSAでない市中肺炎に対する用量は600mg5~60分かけて静注12時間ごと |
| 難治性MRSA菌血症や心内膜炎患者の サルベージ療法における1剤 |
Ceftaroline+DAPはin vitroで有効性が示された(Antimicrob Agents Chemother 57: 66, 2013).有効性に関する初期の臨床報告は,期待のできるものであった(Antimicrob Agents Chemother 56: 5296, 2012). |
3. 小児用量
| 用量(生後>28日) |
生後0~<2ヵ月 (皮膚疾患のみ):6mg/kg8時間ごと (在胎期間≧34週,生後≧12 days) 生後2ヵ月~<2歳:8mg/kg8時間ごと 2歳~<8歳,体重≦33kg:12mg/kg8時間ごと ≧2歳~<18歳,体重>33kg:400mg8時間ごと,または600mg12時間ごと |
| 最大/日 |
- |
4. 腎障害時の用量調整
| 半減期(時間)(腎機能正常 |
2.7 |
| 半減期(時間)(ESRD) |
データなし |
| 用量(腎機能正常) |
600mg静注12時間ごと |
| CrClまたはeGFR |
CrCl>50:用量調整不要 CrCl 30~50:400mg12時間ごと CrCl 15~30:300mg12時間ごと CrCl<15:200mg12時間ごと |
| 血液透析 |
200mg12時間ごと |
| CAPD |
データなし |
| CRRT |
体重70kg,浄化量(EFR) 3L/時間:400mg12時間ごと(Pharmacother 41: 205, 2021) |
| SLED |
データなし |
5. その他の用量調整
2. 副作用/妊娠時のリスク
副作用
妊娠時のリスク
3. 抗微生物スペクトラム
4. 薬理学
| PK/PD指標 |
Time above MIC |
| 剤形 |
注射 |
| 食事関する推奨(経口薬)1 |
- |
| 経口吸収率(%) |
- |
| Tmax(時間) |
- |
| 最高血清濃度2(μg/mL) |
21.3(600mg静中,12時間ごと,SS) |
| 最高尿中濃度(μg/mL) |
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| 蛋白結合(%) |
20 |
| 分布容積3(Vd) |
20.3 (Vss) |
| 平均血清半減期4(T1/2, 時間) |
2.7 |
| 排泄 |
腎 |
| 胆汁移行性5(%) |
データなし |
| 脳脊髄液/血液6(%) |
<10 |
| 治療が可能になるだけの脳脊髄移行性7 |
高用量では可能性がある(J Pediatr Pharmacol Ther 25: 336, 2020) |
| AUC9(μg・時間/mL) |
56.3(SS,0~12時間) |
5. 主要な薬物相互作用
重要な薬物相互作用はない.
6. コメント