日本語版サンフォード感染症治療ガイド-アップデート版 |
セフトリアキソン (2024/10/01 更新) |
「サンフォード感染症治療ガイド」の中で推奨されている薬剤の適応および用量は,日本で認可されているものとは異なっている場合がありますので,薬剤選択を考慮する場合には,必ず日本での添付文書および最新安全性情報に基づいて行って下さい. |
Contents
1. 用法および用量
1. 使用
2. 成人用量
3. 小児用量
4. 腎障害時の用量調整
5. その他の用量調整
2. 副作用/妊娠時のリスク
3. 抗微生物スペクトラム
4. 薬理学
5. 主要な薬物相互作用
6. コメント
1. 用法および用量
1. 使用
2. 成人用量
通常用量 |
1~2g静注24時間ごと |
化膿性髄膜炎 |
2g静注12時間ごと |
淋菌性尿道炎 |
体重<150kgでは500mg筋注††1回,体重≧150kgでは1g筋注††1回(MMWR Morb Mortal Wkly Rep 69: 1911, 2020) |
N. meningitidis曝露後予防(年齢≧15歳) |
250mg筋注††1回 |
††:米国では用いられる.
3. 小児用量
|
用量(生後>28日) |
最大/日 |
標準 |
50~100mg/kg 24時間ごと |
- |
髄膜炎 |
50mg/kg12時間ごと 髄膜炎予防,年齢<15歳:125mg筋注††1回 |
- |
††:米国では用いられる.
4. 腎障害時の用量調整
半減期(時間)(腎機能正常) |
8 |
半減期(時間)(ESRD) |
不変 |
用量(腎機能正常) |
1~2g静注12~24時間ごと |
CrClまたはeGFR |
腎障害時の用量調整不要 |
血液透析 |
用量調整不要 |
CAPD |
用量調整不要 |
CRRT |
用量調整不要 |
SLED |
データなし |
肝障害患者では用量調整が必要なことがある.
5. その他の用量調整
2. 副作用/妊娠時のリスク
3. 抗微生物スペクトラム
4. 薬理学
PK/PD指標 |
Time above MIC |
剤形 |
注射剤 |
経口剤の投与のタイミング(経口薬)1 |
- |
経口吸収率(%) |
- |
Tmax(時間) |
- |
最高血清濃度2(μg/mL) |
150(1g静注,SD) |
最高尿中濃度(μg/mL) |
995(1g静注,SD) |
蛋白結合(%) |
85~95 |
分布容積3(Vd) |
5.8~13.5 L |
平均血清半減期4(T1/2, 時間) |
8 |
排泄 |
腎,胆汁 |
胆汁排泄5(%) |
200~500 |
脳脊髄液/血液6(%) |
8~16 |
治療が可能になるだけの脳脊髄移行性7 |
あり |
AUC8(μg・時間/mL) |
1006(1g静注,0~inf) |
††:米国では用いられる.
5. 主要な薬物相互作用
薬剤 |
濃度への影響(その他) |
推奨される対応 |
Ca含有の静注製剤 |
同じ静注ラインで混合するとCTRX-Caが沈殿 |
併用を避ける |
ランソプラゾール |
QTc間隔の延長リスク↑ |
併用を避ける |
6. コメント