日本語版サンフォード感染症治療ガイド-アップデート版

淋疾-概説  (2022/10/4 更新)


概説

  • 抗菌薬耐性は増加し続けている.
  • in vitroでの耐性率増加と臨床的失敗のため,経口セファロスポリンも現在では推奨されない.北アメリカでのセファロスポリン耐性についてはJAMA 309: 163, 2013JAMA 309: 185, 2013を参照.
  • 以前,CDCは淋疾に対し,確実な治癒とさらなる耐性増加防止のため,CTRXAZMの併用を推奨していた.しかしながら,2020年より,CDCはCTRX単剤での標的治療を推奨している.
  • CTRXやAZMを含む多剤に耐性の株が多く報告されている.CTRX耐性かつAZM高度耐性の多剤耐性株による1症例で,Ertapenemが奏効したとの英国からの報告がある(Euro Surveill 23: 1800323, 2018).
  • 2020年に改訂された推奨は,CTRX 500mg筋注††1回
  • Chlamydia感染がNAAT陰性により除外されないか,あるいはC. trachomatis重複感染の場合は,DOXY 100mg経口1日2回・7日を追加する.
  • 改訂された推奨は,CTRX 1g筋注††1回+AZM 2g経口1回

(††:米国では処方される)

関連項目

  • 治療推奨については,個々の項目を参照:
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2022/09/29