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日本語版サンフォード感染症治療ガイド-アップデート版
感染性心内膜炎-
N. gonorrhoeae
(
2024/01/30 更新
)
N. gonorrhoeae
による心内膜炎の治療
臨床状況
血液培養で
N. gonorrhoeae
陽性の心内膜炎に対する特異的治療.
心内膜炎の所見/症状.
N. gonorrhoeae
による心内膜炎は,尿路性器症状の合併なしに起こることがある(
Infection 42: 425, 2014
).
咽頭や直腸の感染症は,無症状で根絶困難な場合がある(咽頭感染の場合は治癒確認検査を行う),
病原体
N. gonorrhoeae
第一選択
CTRX
2g静注24時間ごと・4週
セックスパートナーを治療すること
患者はHIV,梅毒,および
Chlamydia
の検査を行うこと.
第二選択
なし
抗微生物薬適正使用
CTRX耐性
N. gonorrhoeae
が報告されている(
Antimicrob Agents Chemother 55: 3538, 2011
;
Emerg Infect Dis 24: 735, 2018
).すべての分離株で感受性検査を行うこと.
超多剤耐性菌に対してはErtapenemを考慮してもよい(
2020年欧州IUSTIガイドライン
)
コメント
重症の弁閉鎖不全が起こることがある.
2021年CDC性感染症ガイドライン(
MMWR Recomm Rep 70 (RR-4): 1, 2021
)ではCTRX 1~2g静注12時間ごと・最低4週が推奨されているが,至適治療を決定できるほどの試験はほとんどない.
2020年のガイドライン(
MMWR 69: 1911, 2020
)では,
Chlamydia
のを想定しての先制的治療は推奨されていない.
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2024/01/29