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日本語版サンフォード感染症治療ガイド-アップデート版
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アズトレオナム (2025/06/17 更新) |
「サンフォード感染症治療ガイド」の中で推奨されている薬剤の適応および用量は,日本で認可されているものとは異なっている場合がありますので,薬剤選択を考慮する場合には,必ず日本での添付文書および最新安全性情報に基づいて行って下さい. |
Contents
1. 用法および用量
1. 使用
2. 成人用量
3. 小児用量
4. 腎障害時の用量調整
5. 肝障害時の用量調整
2. 副作用/妊娠時のリスク
3. 抗微生物スペクトラム
4. 薬理学
5. 酵素・トランスポーター媒介相互作用
6. 主要な薬物相互作用
1. 用法および用量
1. 使用
2. 成人用量
尿路感染症 |
0.5~1g静注8~12時間ごと |
全身感染症(中等度の重症度) |
1~2g静注8~12時間ごと |
全身感染症(重症または生命の危険のある) |
2g静注6~8時間ごと |
その他の用量 |
吸入薬†,嚢胞性線維症:抗菌薬の吸入-薬剤と治療参照 |
†:日本にない製剤
3. 小児用量
用量(>生後28日) |
Red Book(2024-2027)による: 90~120mg/kg/日(6~8時間ごとに分割) AMRグラム陰性菌感染症ガイダンス(小児)による 新生児,乳児,小児,青少年: 120mg/kg/日(6時間ごとに分割,3時間以上かけて注入) 中枢神経系感染:2時間静注が推奨される |
最大/日 |
8g |
4. 腎障害時の用量調整
注:CrCl単位はmL/分/1.73m2
半減期(時間)(腎機能正常) |
2 |
半減期(時間)(ESRD) |
6~8 |
用量(腎機能正常) |
適応により異なる |
CrClまたはeGFR |
CrCl≧30:用量調整不要 CrCl 10~<30:50%減量 CrCl<10:1~2g24時間ごと1 |
血液透析 |
1~2g24時間ごと(透析日は透析後投与)1 |
CAPD |
2g24時間ごと |
CRRT |
初回2g(全ての治療法で) CVVH:1~2g12時間ごと CVVHD:2g12時間ごと CVVHDF:2g12時間ごと2 |
SLED |
データなし |
5. 肝障害時の用量調整
2. 副作用/妊娠時のリスク
副作用
妊娠時のリスク
3. 抗微生物スペクトラム
4. 薬理学
PK/PD指標 |
Time above MIC |
剤形 |
注射剤 |
食事に関する推奨(経口薬)1 |
- |
経口吸収率(%) |
- |
Tmax(時間) |
- |
最高血清濃度2(μg/mL) |
90(1g静注,SD) |
最高尿中濃度(μg/mL ) |
平均:3500~6600(1~2g静注,SD) |
蛋白結合(%) |
56 |
分布容積3(Vd) |
12.6 L(Vss) |
平均血清半減期4(T1/2, 時間) |
2 |
排泄 |
腎 |
胆汁移行性5(%) |
115~405 |
脳脊髄液/血液6(%) |
3~52 |
治療が可能になるだけの脳脊髄液移行性7 |
データなし |
AUC8(μg・時間/mL) |
271(1g静注,0~inf) |
5. 酵素・トランスポーター媒介相互作用
薬剤が基質となるCYP450 |
- |
薬剤が基質となるトランスポーター |
OAT1,OAT3 |
薬剤が基質となるUGT |
- |
薬剤が阻害するCYP450 |
- |
薬剤が阻害するトランスポーター |
- |
薬剤が阻害するUGT |
- |
薬剤が誘導するCYP450 |
- |
薬剤が誘導するトランスポーター |
- |
薬剤が誘導するUGT |
- |
血清中薬物濃度への影響 |
予測されない |
血清中薬物濃度への影響とは,当該抗微生物薬により影響を受ける併用薬の血清中濃度のことをいう.↑:上昇,↓:低下
6. 主要な薬物相互作用
薬剤 |
濃度への影響(その他) |
推奨される対応 |
プロベネシド |
AZT↑ |
モニター |