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日本語版サンフォード感染症治療ガイド-アップデート版
ヒストプラスマ症-中枢神経系
(
2024/10/15 更新
)
臨床状況
慢性の髄膜炎および/または脳実質の病変を呈する.
播種性疾患または免疫不全があることが多い.
どの検査も単独では感度が低いため診断が難しいことがある:診断を確定するために複数の検査(たとえば,培養,血清学的検査,抗原検査,生検,PCR)が必要なことがある.
病原体
Histoplasma capsulatum
第一選択
L-AMB
5mg/kg静注1日1回・4~6週間,その後
ITCZ
200mg1日2~3回・少なくとも12カ月かつ髄液の異常が解消するまで.免疫不全患者では,より長期の治療が必要となることがある.
第二選択
AMPH-B
0.7~1.0mg/kg/静注1日1回
FLCZ
600~800mg1日1回
VRCZ
6mg/kg経口1日2回・2回投与,その後4mg/kg経口1日2回(
Arch Neurology 65: 666, 2008
;
J Antimicrob Chemother 57: 1235, 2006
)
PSCZ
徐放錠† 300mg1日2回・2回,その後300m1日1回
(†:日本にない剤形)
コメント
ITCZ溶液は,カプセルより高い血清中濃度が得られるため,より好ましい剤形である.ITCZ血清中濃度は十分な薬剤曝露を確保するために2週間後に測定すべきである(目標血清中濃度>1.0μg/mL).
経口治療への反応をモニターするために治療中に腰椎穿刺を繰り返す.
中枢神経系ヒストプラスマ症に関するシステマティックレビュー:
Clin Infect Dis 40: 844, 2005
;
J Fungi (Basel) 5: 70, 2019
.
IDSA治療ガイドライン:
Clin Infect Dis 45: 807, 2007
.
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2024/10/15