日本語版サンフォード感染症治療ガイド-アップデート版

ブラストミセス症-髄膜炎  (2012/12/20 更新)


臨床状況

  • 慢性髄膜炎.

病原体

  • Blastomyces dermatitidis

第一選択

  • L-AMB 5mg/kg/日・4~6週,その後
  • FLCZ 800mg/日,または
  • VRCZ 6mg/kg12時間ごと×2回,その後4mg/kg12時間ごと
  • 最低12カ月,髄液所見が正常になるまで治療する.

第二選択

  • ITCZ経口溶液2.5mg/kg経口12時間ごとまたは200mgカプセル経口12時間ごとはFLCZまたはVRCZに代わって使用可能.

コメント

  • FLCZとVRCZは髄液移行性が高く,ITCZに比べて活性が若干低いことを補っている.
  • 十分な薬剤濃度を確保するためITCZの血清中濃度を測定すること.
  • 免疫抑制が不可逆な免疫抑制患者および再発を経験した患者では,アゾール薬による長期の抑制治療が適応となることがある.
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