日本語版サンフォード感染症治療ガイド-アップデート版 |
Proteus 属,P. mirabilis,P. vulgaris (2024/09/10 更新) |
臨床状況
分類
第一選択
検査結果 |
関与する状況 |
推奨される処方 |
コメント |
Proteus属培養陽性だが,in vitroの感受性試験結果が得られていない場合,経験的治療 |
施設のESBL率<15% |
PIPC/TAZ 初回4.5g30分以上かけて静注,その4時間後から3.375g4時間以上かけて静注を開始,3.3754時間以上かけて静注を8時間ごとに繰り返す CPFX 400mg静注1日2回,またはLVFX 750mg静注1日1回 CEZ 1g静注12時間ごと,またはCTRX 1~2g静注24時間ごと |
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施設のESBL率>15% |
MEPM 1~2g静注8時間ごと |
他の選択肢についてはコメント参照 |
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インドール陽性Proteus属(通常はP. vulgaris)が検出され,in vitroでAZT,CTRXおよび/またはCTXに耐性 |
ESBLおよび/またはAmpC過剰産生と一致する |
MEPM 1~2g静注8時間ごと Ertapenem 1g静注24時間ごと 他の選択肢についてはコメント参照 |
他のカルバペネム系薬に比べIPM/CSのin vitro耐性率は高い. ESBL産生が疑われる場合にはPIPC/TAZは避ける(in vitroで感受性があっても,臨床的には無効) |
すべてのカルバペネム系薬に耐性だが,MEPM/Vaborbactam,CAZ/Avibactamに感性 |
セリン型Klebsiella pneumoniaeカルバペネマーゼ(KPC)産生が示唆される |
MEPM/Vaborbactam 4g3時間以上かけて静注8時間ごと,または CAZ/Avibactam 2.5g2時間以上かけて静注8時間ごと. |
感染症専門医へのコンサルテーションが推奨される.これらの薬剤への耐性変異の出現についての議論は,Clin Infect Dis 68: 519, 2019;Antimicrob Agents Chemother 63: e01551, 2018参照 |
すべてのカルバペネム系薬,MEPM/Vaborbactam,CAZ/Avibactamに耐性 |
メタロβラクタマーゼ産生が示唆される |
CAZ/Avibactam 2.5g3時間以上かけて静注8時間ごと+AZT 2g3時間以上かけて静注6時間ごと(コメント参照),または CFDC 2g3時間以上かけて静注8時間ごと |
感染症専門医へのコンサルテーションが強く推奨される in vitro感受性に基づき,MEPM/Vaborbactam+AZTが選択肢となることがあるが,有効性は証明されていない. |
第二選択
抗微生物薬適正使用
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