日本語版サンフォード感染症治療ガイド-アップデート版

Temocillin  (2024/01/09 更新)

Contents

1. 用法および用量
  1. 使用
  2. 成人用量
  3. 小児用量
  4. 腎障害時の用量調整
  5. 肝障害時の用量調整
2. 副作用
3. 抗微生物スペクトラム
4. 薬理学
5. 主要な薬物相互作用
6. コメント

1. 用法および用量

 1. 使用

 2. 成人用量

通常用量
(間欠的)
2g静注12時間ごと
重症患者
2g静注8時間ごと
(その他の用量設定については,抗菌薬の持続あるいは長時間静注を参照)

 3. 小児用量

用量(生後>28日)
50mg/kg/日(12時間ごとに分割)
最大/日

 4. 腎障害時の用量調整

 5. 肝障害時の用量調整

調整なし

2. 副作用

3. 抗微生物スペクトラム

4. 薬理学

PK/PD指標
Time above MIC
剤形
注射剤
食事に関する推奨(経口薬)1

経口吸収率(%)

最高血清濃度2(μg/mL)
150~200(2g静注 SD)
最高尿中濃度(μg/mL)
データなし
蛋白結合(%)
70~85
分布容積3(Vd)
0.2 L/kg
平均血清半減期4(T1/2, 時間)
4
排泄

胆汁移行率5(%)
800~1000
脳脊髄液/血液6(%)
8~15
治療が可能になるだけの脳脊髄移行性7
データなし
AUC8(μg・時間/mL)
785(2g静注,0~inf)
  1. 注記のない場合は成人用経口製剤
  2. SD:単回投与後,SS:複数回投与後の定常状態
  3. V/F:(Vd)÷(経口生物学的利用能),Vss:定常状態におけるVd,Vss/F:(定常状態におけるVd)÷(経口生物学的利用能)
  4. CrCl>80 mL/分と想定
  5. (胆汁中の最高濃度)÷(血清中の最高濃度)×100
  6. 炎症時における脳脊髄液濃度
  7. 薬剤投与量と微生物の感受性に基づく判定.脳脊髄液濃度は理想ではMICの10倍以上必要
  8. AUC:血漿中濃度-時間曲線下面積 area under the drug concentration-time curve.0~inf=AUC0-inf,0~x時間=AUC0-x

5. 主要な薬物相互作用

重要な相互作用は確認されていない.

6. コメント

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2024/01/08