日本語版サンフォード感染症治療ガイド-アップデート版

セフタジジム/Avibactam  (2024/05/21 更新)

Contents

1. 用法および用量
  1. 使用
  2. 成人用量
  3. 小児用量
  4. 腎障害時の用量調整
  5. その他の用量調整
2. 副作用/妊娠時のリスク
3. 抗微生物スペクトラム
4. 薬理学
5. 主要な薬物相互作用
6. コメント

1. 用法および用量

 1. 使用

 2. 成人用量

CrCl>50mL/分の患者における推奨投与量
複雑性腹腔内感染
CAZ/Avibactam 2.5g 2時間以上かけて静注8時間ごと・5~14日+
MNZ 500mg静注8時間ごと・5~14日(重篤な肝機能不全の場合は低用量)
複雑性尿路感染/腎盂腎炎
CAZ/Avibactam 2.5g2時間以上かけて静注8時間ごと・7~14日
院内肺炎(HAP/VAP)
CAZ/Avibaxctam 2.5mg2時間以上かけて静注・8時間ごと

 3. 小児用量

用量(生後>28日)
2~<18歳:62.5mg/kg(CAZ 50mg/Avibactam 12.5mg/kg)8時間ごと
生後6カ月~<2歳:62.5mg/kg(CAZ 50mg/Avibactam 12.5mg/kg)8時間ごと
生後3カ月~<6カ月: 50mg/kg(CAZ 40mg/Avibactam 10mg/kg)8時間ごと
最大/日
2.5g

 4. 腎障害時の用量調整

半減期(時間)(腎機能正常)
CAZ 2.8/Avi 2.7
半減期(時間)(ESRD)
CAZ 13~25
用量(腎機能正常)
2.5g静注8時間ごと
CrClまたはeGFR
CrCl>50~90:2.5g8時間ごと
CrCl 31~50:1.25g8時間ごと
CrCl 16~30:0.94g12時間ごと
CrCl 6~15 (±血液透析):0.94g24時間ごと
CrCl≦5 (±血液透析):0.94g48時間ごと
血液透析
CrCl≦15で血液透析中:透析日に透析後投与
CAPD
データなし
CRRT
CVVH:1.25g 8時間ごと(Antimicrob Agents Chemother 61: e00464, 2017
SLED
データなし

CVVH:持続的静脈-静脈血液濾過

 5. その他の用量調整

2. 副作用/妊娠時のリスク

副作用

妊娠時のリスク

3. 抗微生物スペクトラム

4. 薬理学

PK/PD指標
Time above MIC
剤形
注射剤
食事に関する推奨(経口薬)1

経口吸収率(%)

Tmax(時間)

最高血清濃度2(μg/mL)
CAZ:90.4
Avibactam:14.6
(2.5g静注8時間ごと,SS)
最高尿中濃度(μg/mL)
データなし
蛋白結合(%)
CAZ:<10
Avibactam:5.7~8.2
分布容積3(Vd)
CAZ:17 L (Vss)
Avibactam:22.2 L (Vss)
平均血清半減期4(T1/2, 時間)
CAZ:2.8
Avibactam:2.7
排泄

胆汁排泄5(%)
CAZ:13~54
Avibactam:データなし
脳脊髄液/血液6(%)
CAZ:20~40
Avibactam:データなし
治療が可能になるだけの脳脊髄移行性7
CAZ:あり
Avibactam:データなし
AUC8(μg・時間/mL)
CAZ:291
Avibactam:38.2
(SS
0~8時間)
  1. 注記のない場合は成人用経口製剤
  2. SD:単回投与後,SS:複数回投与後の定常状態態
  3. V/F:(Vd)÷(経口生物学的利用能),Vss:定常状態におけるVd,Vss/F:(定常状態におけるVd)÷(経口生物学的利用能)
  4. CrCl>80 mL/分と想定
  5. (胆汁中の最高濃度)÷(血清中の最高濃度)×100
  6. 炎症時における脳脊髄液濃度
  7. 薬剤投与量と微生物の感受性に基づく判定.脳脊髄液濃度は理想ではMICの10倍以上必要
  8. AUC:血漿中濃度-時間曲線下面積 area under the drug concentration-time curve.0~inf=AUC0-inf,0~x時間=AUC0-x

5. 主要な薬物相互作用

6. コメント

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2024/05/21