日本語版サンフォード感染症治療ガイド-アップデート版

セフタジジム/Avibactam  (2026/04/28 更新)

Contents

1. 用法および用量
  1. 使用
  2. 成人用量
  3. 小児用量
  4. 腎障害時の用量調整
  5. その他の用量調整
2. 副作用/妊娠時のリスク
3. 抗微生物スペクトラム
4. 薬理学
5. 酵素・トランスポーター媒介相互作用
6. 主要な薬物相互作用
7. コメント

1. 用法および用量

 1. 使用

 2. 成人用量

用法
通常
用量
2.5g静注(2時間以上かけて)8時間ごと
その他の処方用量
3時間静注,抗菌薬耐性(AMR)グラム陰性菌感染症治療における薬物用量に関するガイダンスによる
追加的情報
2.5g=CAZ 2g+Avibactam 0.5g

 3. 小児用量

用量(生後>28日)
FDA承認用量:
生後≦28日,在胎≧31週:25mg/kg8時間ごと
生後>28日~3ヵ月:37.5mg/kg8時間ごと
生後3ヵ月~<6ヵ月:50mg/kg8時間ごと
生後6ヵ月~<2歳:62.5mg/kg8時間ごと
2歳~<18歳:62.5mg/kg8時間ごと

AMRグラム陰性菌感染症ガイダンス(小児)による用量:
生後≦28日,在胎期間(GA)≧31週:31.25mg/kg8時間ごと
生後>28日~<3ヵ月:37.5mg/kg(3時間以上かけて)8時間ごと
生後3ヵ月~18歳:62.5mg/kg(3時間以上かけて)8時間ごと
注:中枢神経感染には2時間注入を用いる
最大/日
7.5g

 4. 腎障害時の用量調整

半減期(時間)(腎機能正常)
CAZ 2.8
Avi 2.7
半減期(時間)(ESRD)
CAZ 13~25
用量(腎機能正常)
2.5g静注8時間ごと
腎障害時の用量
CrCl>50:用量調整不要
CrCl 31~50:1.25g8時間ごと
CrCl 16~30:0.94g12時間ごと
CrCl 6~15 (±血液透析):0.94g24時間ごと
CrCl≦5 (±血液透析):0.94g48時間ごと
血液透析
0.94g24~48時間ごと
(透析日には透析後投与)
1
CAPD
データなし
CRRT
CVVH:1.25g 8時間ごと2
CVVHDF:2.5g8時間ごと 3
SLED
データなし
  1. 重症感染には24時間ごと投与を使用.残存腎機能が顕著な患者および/または重症度が低い感染症では,48時間ごと投与が推奨される.
  2. CVVH文献:Antimicrob Agents Chemother 61: e00464, 2017
  3. CVVHDF文献:Int J Antimicrob Agents 65: 107394, 2025

 5. その他の用量調整

2. 副作用/妊娠時のリスク

副作用

妊娠時のリスク

  1. PLLR(2015年6月)は,段階的な実施スケジュールに従って以前のリスク区分(A,B,C,D,X)を記述形式に置き換えた(P&T 41: 713, 2016).
  2. 出典:製薬会社の処方情報
  3. 出典:Drugs and Lactation Database (LactMed)

3. 抗微生物スペクトラム

4. 薬理学

PK/PD指標
Time above MIC
剤形
注射剤
食事に関する推奨(経口薬)1

経口吸収率(%)

Tmax(時間)

最高血清濃度2(μg/mL)
CAZ:90.4
Avibactam:14.6
(2.5g8時間ごと,SS)
最高尿中濃度(μg/mL)
データなし
蛋白結合(%)
CAZ:<10
Avibactam:5.7~8.2
分布容積3(Vd)
CAZ:17 L (Vss)
Avibactam:22.2 L (Vss)
平均血清半減期4(T1/2, 時間)
CAZ:2.8
Avibactam:2.7
排泄

胆汁移行性5(%)
CAZ:13~54
Avibactam:データなし
脳脊髄液/血液6(%)
CAZ:3~59
Avibactam:10~57
7
治療が可能になるだけの脳脊髄液移行性8
あり
AUC9(μg・時間/mL)
CAZ:291
Avibactam:38.2
(2.5g8時間ごと
0~8時間)
  1. 注記のない場合は成人用経口製剤
  2. SD:単回投与後,SS:複数回投与後の定常状態態
  3. V/F:(Vd)÷(経口生物学的利用能),Vss:定常状態におけるVd,Vss/F:(定常状態におけるVd)÷(経口生物学的利用能)
  4. CrCl>80 mL/分と想定
  5. (胆汁中の最高濃度)÷(血清中の最高濃度)×100
  6. 炎症時における脳脊髄液濃度
  7. Clin Infect Dis 80: 959, 2025
  8. 薬剤投与量と微生物の感受性に基づく判定.脳脊髄液濃度は理想ではMICの10倍以上必要
  9. AUC:血中濃度-時間曲線下面積 area under the drug concentration-time curve.0~inf=AUC0-inf,0~x時間=AUC0-x

5. 酵素・トランスポーター媒介相互作用

薬剤が基質となるCYP4501

薬剤が基質となるトランスポーター
Avibactam:OAT1,OAT3
薬剤が基質となるUGT

薬剤がCYP450を阻害

薬剤がトランスポーターを阻害

薬剤がUGTを阻害

薬剤がCYP450を誘導

薬剤がトランスポーターを誘導

薬剤がUGTを誘導

併用薬への影響2
予測されない
  1. CYP450命名法,例,CYP3A4:3=ファミリー,A=サブファミリー,4=酵素アイソフォーム
  2. 当該抗微生物薬により影響を受ける可能性のある併用薬の血清中濃度のことをいう(↑:上昇,↓:低下).

6. 主要な薬物相互作用

薬剤
濃度への影響(その他の影響)
推奨される対応
プロベネシド
Avibactam↑
併用を避ける
銅還元法を用いた尿糖検査
擬陽性反応のリスク
酵素グルコースオキシダーゼ反応に基づく検査法を用いる

7. コメント

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