日本語版サンフォード感染症治療ガイド-アップデート版 |
C型肝炎-治療 (2024/06/11 更新) |
治療処方と反応
薬剤(略語) |
商品名 |
剤形/用量 |
Daclatasvir(DCV) |
Daklinza |
60mg経口1日1回.注:強力なCYP3A阻害薬との併用では30mg/日に減量;軽度~中等度のCYP3A誘導薬との併用では90mg/日に増量;強力なCYP3A誘導薬との併用は禁忌. |
Elbasvir+Grazoprevir |
Zepatier |
固定用量合剤†(エルバスビル50mg+グラゾプレビル100mg)1錠経口1日1回 |
グレカプレビル+ピブレンタスビル |
マヴィレット |
固定用量合剤(グレカプレビル100mg+ピブレンタスビル40mg)3錠1日1回食事とともに |
Paritaprevir/リトナビル/Ombitasvir(PrO) |
Technivie |
固定用量合剤(Paritaprevir 150mg+リトナビル100mg+Ombitasvir 25mg)1錠1日1回 |
Paritaprevir/リトナビル /Ombitasvir/Dasabuvir(PrOD) |
Viekila Pak |
固定用量合剤[(Paritaprevir 150mg/リトナビル100mg+Ombitasvir 25mg)1錠1日1回+Dasabuvir 250mg1錠1日2回,食事とともに |
Viekila XR |
固定用量徐放剤(Dasabuvir 200mg+Paritaprevir 50mg/リトナビル33.3mg+Ombitasvir 8.33mg)3錠1日1回食事とともに |
|
シメプレビル(SMV) |
ソブリアード |
150mg錠経口1日1回食事とともに |
ソホスブビル(SOF) |
ソバルディ |
400mg錠経口1日1回 |
ソホスブビル+レジパスビル |
ハーボニー |
固定用量合剤(ソホスブビル400mg+レジパスビル90mg)1錠経口1日1回 |
ソホスブビル +ベルパタスビル |
エプクルーサ |
固定用量合剤(ソホスブビル400mg+ベルパタスビル100mg)1錠経口1日1回 |
ソホスブビル/ベルパタスビル/Voxilaprevir |
Vosevi |
固定用量合剤(ソホスブビル400mg+ベルパタスビル100mg+Voxilaprevir 100mg)1錠経口1日1回食事とともに |
リバビリン |
コベガス |
体重別用量:1000mg(体重<75kg)または1200mg(体重>75kg).低用量:600mg/kg.食事とともに |
ペグインターフェロン(α2a) |
ペガシス |
180μg皮下注週1回.注:めったに使用されず,現在では推奨される処方ではない |
†:日本にない剤形
推奨される治療処方
genotype |
1/2 |
処方 |
肝硬変 なし |
肝硬変* あり |
治療期間 (週) |
コメント |
1~6 |
1 |
エプクルーサ1錠経口1日1回 |
○ |
○ |
12 |
すべてのgenotype |
1~6 |
1 |
マヴィレット3錠経口1日1回 |
○ |
○ |
8 |
すべてのgenotype |
|
○ |
12 |
||||
1,4,5,6 |
1 |
ハーボニー1錠経口1日1回 |
○ |
|
8 |
患者が黒人でなく,HIV未感染,肝硬変なし,HCV RNA<600万/mLの場合 |
|
○ |
12 |
患者が黒人,HIV重複感染あり,代償性肝硬変,HCV RNA>600万/mLのいずれかの場合 |
|||
1,4 |
1 |
エルバスビル+グラゾプレビル1錠経口1日1回 |
○ |
○ |
12 |
治療前に多重NS5A耐性関連変異がない場合 |
1 |
2 |
(SOF+SMV±RBV)経口1日2回に分割 |
○ (この場合のみ) |
|
12 |
RBV用量は体重別 |
3 |
2 |
Vosevi 1錠経口1日1回 |
|
○ |
12 |
RAS Y93Hがある場合に使用 |
*:肝硬変=代償性肝硬変
genotype |
1/2 |
処方 |
肝硬変 |
治療期間 (週) |
コメント |
1~6 |
1 |
マヴィレット3錠経口1日1回 |
なし |
12 |
代償性肝硬変の場合は第二選択 |
1,4,5,6 |
1 |
ハーボニー1錠経口1日1回+RBV |
あり, またはなし |
12 |
RBV用量は体重別.用量は忍容性に応じて |
2,3 |
1 |
(DCV+SOF)経口1日1回+低用量RBV |
あり |
12 |
代償性または非代償性 |
1,4,5,6 |
2 |
(DCV+SOF)経口1日1回+低用量RBV |
なし |
12 |
|
2,3 |
2 |
エプクルーサ1錠経口1日1回+RBV |
あり |
12 |
代償性または非代償性.RBV用量は体重別. |
2,3 |
2 |
マヴィレット3錠経口1日1回 |
あり |
12 |
代償性 |
2,3 |
2 |
SOF+RBV経口1日1回 |
|
24 |
RBV初期用量600mg/日,1月ごとに200mg/日ずつ増量し忍容性に応じて体重別最大用量まで増量 |