日本語版サンフォード感染症治療ガイド-アップデート版

Viekira Pak(Paritaprevir/リトナビル/Ombitasvir/Dasabuvir)  (2026/06/16 更新)

Contents

1. 用法および用量
  1. 使用
  2. 成人用量
  3. 小児用量
  4. 腎障害時の用量調整
  5. 肝障害時の用量調整
2. 副作用/妊娠時のリスク
3. 抗微生物スペクトラム
4. 薬理学
5. 酵素・トランスポーター媒介相互作用
6. 主要な薬物相互作用

1. 用法および用量

 1. 使用

 2. 成人用量

用法
通常
用量
2錠経口24時間ごと+Dasabuvir 250mg経口12時間ごと
その他の処方用量
  
追加的用法
食事とともに服用
錠:Ombitasvir 12.5mg,Paritaprevir 75mg,リトナビル50mg
米国では2019年に製造中止

 3. 小児用量

用量(生後>28日)
安全性と有効性は確立されていない(米国では入手できない)
最大/日

 4. 腎障害時の用量調整

 5. 肝障害時の用量調整

2. 副作用/妊娠時のリスク

副作用

妊娠時のリスク

  1. PLLR(2015年6月)は,段階的な実施スケジュールに従って以前のリスク区分(A,B,C,D,X)を記述形式に置き換えた(P&T 41: 713, 2016).

3. 抗微生物スペクトラム

4. 薬理学

PK/PD指標
データなし
剤形
錠(Ombit 12.5mg,Parita 75mg,RTV 50mg),錠(Dasa 250mg)
徐放剤(Ombit 8.33mg,Parita 50mg,RTV 33.33mg,Dasa 200mg)
食事に関する推奨(経口薬)1
錠剤はすべて食事とともに服用すること
経口吸収率(%)
Ombit 48
Parita 53
Dasa 70
Tmax(時間)
Ombit 5(XR 5)
Parita 4~5(XR 5)
RTV 4~5(XR 4)
Dasa 4(XR 8)
最高血清濃度2(μg/mL)
Ombit 0.068(25mg経口24時間ごと,SS)
Parita 0.26(150mg経口24時間ごと,SS)
RTV 0.68(100mg経口24時間ごと,SS)
Dasa 0.67(250mg経口12時間ごと,SS)
最高尿中濃度(μg/mL)
データなし
蛋白結合(%)
Ombit 99.9
Parita 97~98.6
RTV >99
Dasa >99.5
分布容積3(Vd)
Ombit 173L(Vss)
Parita 103L(Vss)
RTV 21.5L(V/F)
Dasa 149L(Vss)
平均血清半減期4(T1/2, 時間)
Ombit 21~25
Parita 5.5
RTV 4
Dasa 5.5~6
排泄
Ombit 胆汁
Parita 代謝
RTV 代謝
Dasa 代謝
胆汁移行性5(%)
データなし
脳脊髄液/血液6(%)
データなし
治療が可能になるだけの脳脊髄液移行性7
データなし
AUC8(μg・時間/mL)
Ombit 1(25mg経口24時間ごと,0~24時間)
Parita 2.22(150mg経口24時間ごと,0~24時間)
RTV 6.2(100mg経口24時間ごと,0~24時間)
Dasa 3.24(250mg経口12時間ごと,0~12時間)
  1. 注記のない場合は成人用経口製剤
  2. SD:単回投与後,SS:複数回投与後の定常状態
  3. V/F:(Vd)÷(経口生物学的利用能),Vss:定常状態におけるVd,Vss/F:(定常状態におけるVd)÷(経口生物学的利用能)
  4. CrCl>80 mL/分と想定
  5. (胆汁中の最高濃度)÷(血清中の最高濃度)×100
  6. 炎症時における脳脊髄液濃度
  7. 薬剤投与量と微生物の感受性に基づく判定.脳脊髄液濃度は理想ではMICの10倍以上必要
  8. AUC:血中濃度-時間曲線下面積 area under the drug concentration-time curve.0~inf=AUC0-inf,0~x時間=AUC0-x

5. 酵素・トランスポーター媒介相互作用

薬剤が基質となるCYP450
3A4
薬剤が基質となるトランスポーター
PGP,OATP1B1
薬剤が阻害するCYP450
2C8
薬剤が阻害するトランスポーター
UGT1A1,OATP1B1,OATP1B3
薬剤が誘導するCYP450

薬剤が誘導するトランスポーター

血清中薬物濃度への影響

血清中薬物濃度への影響とは,当該抗微生物薬により影響を受ける併用薬の血清中濃度のことをいう.↑:上昇,↓:低下

6. 主要な薬物相互作用

薬剤
濃度への影響(その他の影響)
推奨される対応
Alfuzosin
血圧低下のリスク
併用を避ける
アルプラゾラム
アルプラゾラム↑
モニター,用量調整
アムロジピン
アムロジピン↑
モニター,用量調整
アタザナビル/リトナビル
Paritaprevir↑
併用を避ける
ベプリジル
ベプリジル↑
モニター,用量調整
ブプレノフィン
ブプレノルフィン↑
モニター,用量調整
カルバマゼピン
C型肝炎薬↓
併用を避ける
シクロスポリン
シクロスポリン↑
用量調整または避ける
ダルナビル/リトナビル
ダルナビル/リトナビル↓
併用を避ける
ジソピラミド
ジソピラミド↑
モニター,用量調整
エファビレンツ
肝機能検査値↑
モニター
麦角誘導体
麦角毒性
併用を避ける
エチニルエストラジオール
ALT↑
モニター
フレカイニド
フレカイニド↑
モニター,用量調整
フルチカゾン(経鼻)
フルチカゾン↑
モニター,用量調整
フロセミド
フロセミド↑
モニター,用量調整
Gemfibrozil
Dasabuvir↑
併用を避ける
ケトコナゾール
ケトコナゾール↑
モニター,用量調整
リドカイン
リドカイン↑
モニター,用量調整
ロピナビル/リトナビル(LPV/r)
Paritaprevir↑
併用を避ける
ロバスタチン
ロバスタチン↑
併用を避ける
メキシレチン
メキシレチン↑
モニター,用量調整
Nirmatrelvir/リトナビル
抗ウイルス薬↓
モニター,さらなる情報を求める
オメプラゾール
オメプラゾール↓
モニター,用量調整
フェニトイン
C型肝炎薬↓
併用を避ける
フェノバルビタール
C型肝炎薬↓
併用を避ける
ピモジド
心不整脈
モニター
プラバスタチン
プラバスタチン↑
モニター,用量調整
プロパフェノン
プロパフェノン↑
モニター,用量調整
クエチアピン
クエチアピン↑
モニター,用量調整
キニジン
キニジン↑
モニター,用量調整
リファンピシン
C型肝炎薬↓
併用を避ける
リルピビリン
リルピビリン↑
併用を避ける
ロスバスタチン
ロスバスタチン↑
モニター,用量調整
サルメテロール
サルメテロール↑
併用を避ける
シルデナフィル
シルデナフィル↑
モニター,用量調整
シンバスタチン
シンバスタチン↑
モニター,用量調整
セイヨウオトギリソウ
C型肝炎薬↓
併用を避ける
タクロリムス
タクロリムス↑
モニター,用量調整
トリアゾラム
トリアゾラム↑
併用を避ける
ボリコナゾール
ボリコナゾール↓
併用を避ける
ライフサイエンス出版株式会社 © 2011-2026 Life Science Publishing↑ page top

2026/06/15