日本語版サンフォード感染症治療ガイド-アップデート版

リバビリン  (2022/10/25 更新)
主な商品名:レベトール,コペガス

「サンフォード感染症治療ガイド」の中で推奨されている薬剤の適応および用量は,日本で認可されているものとは異なっている場合がありますので,薬剤選択を考慮する場合には,必ず日本での添付文書および最新安全性情報に基づいて行って下さい.
日本の添付文書情報検索サイト

Contents

1. 用法および用量
  1. 使用
  2. 成人用量
  3. 小児用量
  4. 腎障害時の用量調整
  5. 肝障害時の用量調整
2. 副作用
3. 抗微生物スペクトラム
4. 薬理学
5. 主要な薬物相互作用

1. 用法および用量

 1. 使用

 2. 成人用量

 3. 小児用量

用量は適応によって異なる.

 4. 腎障害時の用量調整

用量調整は必要ないが,CrCl<50 mL/分の患者には注意して使用.

 5. 肝障害時の用量調整

なし

2. 副作用

3. 抗微生物スペクトラム

4. 薬理学

薬効分類
ヌクレオシドアナログ
PK/PD指標
データなし
剤形
レベトール:200mgカプセル,40mg/mL経口溶液†
コペガス:200mg錠
通常成人用量
適応により異なる
FDAの妊娠危険区分
禁忌
催奇形性/胎児死亡
経口剤の投与のタイミング1
食事とともに
経口吸収率2(%)
64
最高血清濃度3(μg/mL)
3.7(600mg12時間ごと, SS)
蛋白結合(%)
わずか
平均血清半減期4(T1/2, 時間)
44(終末相 298)
胆汁排泄5(%)
データなし
脳脊髄液/血液6(%)
データなし
分布容積7(Vd)
2825 L
AUC8(μg・時間/mL)
228(AUC0-12)(600mg12時間ごと)
チトクロームP450,トランスポーター相互作用
データなし
Tmax9(時間)
2

†:日本にない剤形

  1. 注記のない場合は成人用製剤
  2. 健康な状態での吸収率
  3. 総薬剤量;遊離薬剤濃度を決定するには蛋白結合率で補正
       SD:単回投与後
       SS:複数回投与後の定常状態
  4. CrCl>80 mL/分と想定
  5. (胆汁中の最高濃度)÷(血清中の最高濃度)×100
  6. 炎症時における脳脊髄液濃度
  7. 分布容積(Vd):
       V/F:(Vd)÷(経口生物学的利用能)
       Vss:定常状態におけるVd
       Vss/F:(定常状態におけるVd)÷(経口生物学的利用能)
  8. AUC:血漿中濃度-時間曲線下面積 area under the drug concentration-time curve
  9. Tmax:薬剤投与後,血漿中濃度が最大になるまでの時間

5. 主要な薬物相互作用

薬剤
濃度への影響(その他)
推奨される対応
Didanosine
Didanosine↑
併用を避ける
ラミブジン
ラミブジン↓
併用を避ける
サニルブジン
サニルブジン↓
併用を避ける
ジドブジン
ジドブジン↓
併用を避ける
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2022/10/20