日本語版サンフォード感染症治療ガイド-アップデート版

リバビリン  (2024/11/05 更新)
主な商品名:レベトール,コペガス

「サンフォード感染症治療ガイド」の中で推奨されている薬剤の適応および用量は,日本で認可されているものとは異なっている場合がありますので,薬剤選択を考慮する場合には,必ず日本での添付文書および最新安全性情報に基づいて行って下さい.
日本の添付文書情報検索サイト

Contents

1. 用法および用量
  1. 使用
  2. 成人用量
  3. 小児用量
  4. 腎障害時の用量調整
  5. 肝障害時の用量調整
2. 副作用/妊娠時のリスク
3. 抗微生物スペクトラム
4. 薬理学
5. 主要な薬物相互作用

1. 用法および用量

 1. 使用

 2. 成人用量

 3. 小児用量

用量は適応によって異なる.

用量(生後>28日)
体重<47kg:15mg/kg/日 (12時間ごとに分割)
47~49kg:600mg/日 (午前200mg,午後400mg)
50~65kg:800mg/日 (400mg12時間ごと)
66~80kg:1000mg/日 (午前400mg,午後600mg)
>80kg:1200mg/日 (12時間ごとに分割)
最大/日

 4. 腎障害時の用量調整

半減期(時間)(腎機能正常)
44
半減期(時間)(ESRD)
データなし
用量(腎機能正常)
適応により異なる
CrClまたはeGFR
CrCl>50:用量調整不要
CrCl≦慎重に使用
血液透析
データなし
CAPD
データなし
CRRT
データなし
SLED
データなし

 5. 肝障害時の用量調整

なし

2. 副作用/妊娠時のリスク

副作用

妊娠時のリスク

3. 抗微生物スペクトラム

4. 薬理学

PK/PD指標
データなし
剤形
カプセル(200mg)
錠剤(200mg)
経口溶液†(40mg/mL)
吸入用溶液†(6gバイアル)
食事に関する推奨(経口薬)1
全製剤:食事とともに
経口吸収率(%)
64
Tmax(時間)
2
最高血清濃度2(μg/mL)
3.7(600mg経口12時間ごと, SS)
最高尿中濃度(μg/mL)
データなし
蛋白結合(%)
わずか
分布容積3(Vd)
2825 L
平均血清半減期4(T1/2, 時間)
44(終末相 298)
排泄
代謝,腎
胆汁移行性5(%)
データなし
脳脊髄液/血液6(%)
データなし
治療が可能になるだけの脳脊髄移行性7
データなし
AUC8(μg・時間/mL)
228(600mg経口12時間ごと,0~12時間)

†:日本にない剤形

  1. 注記のない場合は成人用経口製剤
  2. SD:単回投与後,SS:複数回投与後の定常状態
  3. V/F:(Vd)÷(経口生物学的利用能),Vss:定常状態におけるVd,Vss/F:(定常状態におけるVd)÷(経口生物学的利用能)
  4. CrCl>80 mL/分と想定
  5. (胆汁中の最高濃度)÷(血清中の最高濃度)×100
  6. 炎症時における脳脊髄液濃度
  7. 薬剤投与量と微生物の感受性に基づく判定.脳脊髄液濃度は理想ではMICの10倍以上必要
  8. AUC:血漿中濃度-時間曲線下面積 area under the drug concentration-time curve

5. 主要な薬物相互作用

薬剤
濃度への影響(その他)
推奨される対応
Didanosine
Didanosine↑
併用を避ける
ラミブジン
ラミブジン↓
併用を避ける
サニルブジン
サニルブジン↓
併用を避ける
ジドブジン
ジドブジン↓
併用を避ける
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2024/11/05