日本語版サンフォード感染症治療ガイド-アップデート版

インターフェロンアルファ  (2022/10/11 更新)
IFN α
主な商品名:オーアイエフ,スミフェロン,イントロンA

「サンフォード感染症治療ガイド」の中で推奨されている薬剤の適応および用量は,日本で認可されているものとは異なっている場合がありますので,薬剤選択を考慮する場合には,必ず日本での添付文書および最新安全性情報に基づいて行って下さい.
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Contents

1. 用法および用量
  1. 使用
  2. 成人用量
  3. 小児用量
  4. 腎障害時の用量調整
  5. 肝障害時の用量調整
2. 副作用
3. 抗微生物スペクトラム
4. 薬理学
5. 薬物動態
6. 主要な薬物相互作用

1. 用法および用量

 1. 使用

 2. 成人用量

HBV
インターフェロンα-2a,α-2b
300万単位皮下注週3回
HBV/HDV
インターフェロンα-2a,α-2b
300万単位皮下注週3回(高用量によるさまざまな結果)
HBV/HCV
ペグインターフェロンα-2b
0.5~1.5mcg/kg皮下注週1回(C型肝炎ではリバビリンと併用)
HBV/HCV
ペグインターフェロン 40K α-2a
180μg皮下注週1回(推奨)(C型肝炎ではリバビリンと併用)
疣贅(いぼ)
インターフェロンα-2b
100万単位を病変部の基底に注入,週3回隔日3週まで.最大1コースあたり5病変部まで
疣贅(いぼ)
インターフェロンα-n3
0.05mLを各疣贅の基底に注入,1回投与量は0.5mLまで,週2回・8週まで

 3. 小児用量

データなし

 4. 腎障害時の用量調整

なし

 5. 肝障害時の用量調整

なし

2. 副作用

3. 抗微生物スペクトラム

4. 薬理学

薬効分類
糖蛋白
PK/PD指標
データなし
剤形
筋注,皮下注剤
FDAの妊娠危険区分
C
経口剤の投与のタイミング1

経口吸収率2(%)

最高血清濃度3(μg/mL)
18~116 IU/mL(SD)
蛋白結合(%)
データなし
平均血清半減期4(T1/2, 時間)
2~3(ペグインターフェロンではもっと長い)
胆汁排泄5(%)
データなし
脳脊髄液/血液6(%)
データなし
細胞内半減期4
(T1/2, 時間)

参照用量
500万単位/m2 BSA(α-2b)
分布容積7(Vd)
12~40 L(ペグインターフェロンではより小さい)
AUC8(μg・時間/mL)
データなし
チトクロームP450相互作用
なし

†:日本にない剤形

  1. 注記のない場合は成人用製剤
  2. 健康な状態での吸収率
  3. 総薬剤量;遊離薬剤濃度を決定するには蛋白結合率で補正
       SD:単回投与後
       SS:複数回投与後の定常状態
  4. CrCl>80 mL/分と想定
  5. (胆汁中の最高濃度)÷(血清中の最高濃度)×100
  6. 炎症時における脳脊髄液濃度
  7. 分布容積(Vd):
       V/F:(Vd)÷(経口生物学的利用能)
       Vss:定常状態におけるVd
       Vss/F:(定常状態におけるVd)÷(経口生物学的利用能)
  8. AUC:血中濃度-時間曲線下面積 area under the drug concentration-time curve

5. 薬物動態

データなし

6. 主要な薬物相互作用

なし

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2022/10/06