日本語版サンフォード感染症治療ガイド-アップデート版

Burkholderia cepacia  (2025/06/17 更新)
Burkholderia Pseudomonascepacia


臨床状況

  • B. cepaciaB. cenocepaciaB. multivoransほか,Burkholderia cepacia complexに含まれる多数の種が同定されている(Syst Appl Microbiol 34: 87, 2011).
  • 複数の抗菌薬耐性機序があり,その表現型はさまざまのため,経験的治療の推奨が複雑となり,治療の選択肢が狭められている.

分類

  • グラム陰性桿菌
  • Burkholderia cepacia complexには複数の遺伝子型が含まれる

第一選択

  • ST 8~10mg/kg/日静注6時間または8時間ごとに分割
  • LVFX 750mg静注/経口24時間ごと

第二選択

  • MINO 初回200mg静注,その後100mg静注/経口1日2回
  • MEPM 2g静注8時間ごと
  • CAZ 2g静注8時間ごと(コメント参照)

抗微生物薬適正使用

  • 感受性は非常にばらつきが大きく種によっても異なる;抗菌薬治療はin vitro感受性検査結果に従って薬剤選択をしなければならない.
  • より重症の肺感染では,活性のある2剤併用治療を考慮する.

コメント

  • B. cepaciaは通常はアミノグリコシド系薬に耐性で,コリスチンおよびPL-Bには自然耐性.
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2025/06/16