日本語版サンフォード感染症治療ガイド-アップデート版

イミペネム/シラスタチン/レレバクタム  (2026/05/26 更新)
IPM/CS/REL
主な商品名:レカルブリオ

「サンフォード感染症治療ガイド」の中で推奨されている薬剤の適応および用量は,日本で認可されているものとは異なっている場合がありますので,薬剤選択を考慮する場合には,必ず日本での添付文書および最新安全性情報に基づいて行って下さい.
日本の添付文書情報検索サイト

Contents

1. 用法および用量
  1. 使用
  2. 成人用量
  3. 小児用量
  4. 腎障害時の用量調整
  5. その他の用量調整
2. 副作用/妊娠時のリスク
3. 薬理学
4. 酵素・トランスポーター媒介相互作用
5. 主要な薬物相互作用

1. 用法および用量

 1. 使用

 2. 成人用量

用法
通常
用量
1.25g静注(30分以上かけて)6時間ごと
その他の処方用量
  
追加的情報
1.25g=イミペネム 500mg+シラスタチン 500mg+レレバクタム 250mg

 3. 小児用量

用量(生後>28日)
FDAによる
安全性と有効性は確立されていない
AMRグラム陰性菌感染症ガイダンス(小児)による
(30分以上かけて注入)
生後<7日:125mg/kg/日(12時間ごとに分割)
生後7日~<28日:187.5mg/kg/日(8時間ごとに分割)
生後≧28日:250mg/kg/日(6時間ごとに分割)
中枢神経系感染には推奨されない
最大/日
10g

 4. 腎障害時の用量調整

半減期(時間)(腎機能正常)
1(IPM)  
半減期(時間)(ESRD)
4(IPM)  
用量(腎機能正常)
1.25g静注6時間ごと
腎障害時の用量
CrCl≧90:用量調整不要
CrCl 60~89:1g6時間ごと
CrCl 30~59:0.75g6時間ごと
CrCl 15~29:0.5g6時間ごと
CrCl<15:推奨されない
血液透析
0.5g 6時間ごと(透析日に透析後投与)
CAPD
データなし
CRRT
データなし
SLED
データなし

 5. その他の用量調整

2. 副作用/妊娠時のリスク

副作用

  1. PLLR(2015年6月)は,段階的な実施スケジュールに従って以前のリスク区分(A,B,C,D,X)を記述形式に置き換えた(P&T 41: 713, 2016).

妊娠時のリスク

3. 薬理学

PK/PD指標
IPM:Time above MIC,REL:24時間AUC/MIC
剤形
注射
食事に関する推奨(経口薬)1

経口吸収率(%)

Tmax(時間)

最高血清濃度2(μg/mL)
IPM:104.3μM
REL:64.0μM
(1.25g静注6時間ごと,SS)
最高尿中濃度(μg/mL)
データなし
蛋白結合(%)
IPM:20
CS:40
REL:22
分布容積3(Vd)
IPM:24.3L
CS:13.8L
REL:19.0L
(すべてVss)
平均血清半減期4(T1/2, 時間)
IPM:1
CS:1
REL:1.2
排泄

胆汁移行性5(%)
IPM:ごくわずか
脳脊髄液/血液6(%)
IPM:15~27
REL:データなし
7
治療が可能になるだけの脳脊髄液移行性8(%)
推奨されない9
AUC10(μg・時間/mL)
IPM:573.9μM/時間
REL:427.3μM/時間(SS,0~24時間)
  1. 注記のない場合は成人用経口製剤
  2. SD:単回投与後,SS:複数回投与後の定常状態
  3. V/F:(Vd)÷(経口生物学的利用能),Vss:定常状態におけるVd,Vss/F:(定常状態におけるVd)÷(経口生物学的利用能)
  4. CrCl>80 mL/分と想定
  5. (胆汁中の最高濃度)÷(血清中の最高濃度)×100
  6. 炎症時における脳脊髄液濃度
  7. Clin Infect Dis 80: 959, 2025
  8. 薬剤投与量と微生物の感受性に基づく判定.脳脊髄液濃度は理想ではMICの10倍以上必要
  9. けいれんが起こるかもしれないという懸念がある
  10. AUC:血漿中濃度-時間曲線下面積 area under the drug concentration-time curve.0~inf=AUC0-inf,0~x時間=AUC0-x

4. 酵素・トランスポーター媒介相互作用

薬剤が基質となるCYP4501

薬剤が基質となるトランスポーター
IPM:OAT1,OAT3
CS:OAT1,OAT3
REL:OAT3,OAT4,MATE1,MATE2-K
薬剤が基質となるUGT

薬剤が阻害するCYP450

薬剤が阻害するトランスポーター

薬剤が阻害するUGT

薬剤が誘導するCYP450

薬剤が誘導するトランスポーター

薬剤が誘導するUGT

併用薬への影響2
予想されない
  1. CYP450命名法,例,CYP3A4:3=ファミリー,A=サブファミリー,4=酵素アイソフォーム
  2. 当該抗微生物薬により影響を受ける可能性のある併用薬の血清中濃度のことをいう(↑:上昇,↓:低下).

5. 主要な薬物相互作用

薬剤
濃度への影響(その他の影響)
推奨される対応
ガンシクロビル
けいれんリスク↑
併用を避ける
バルプロ酸
バルプロ酸↓
併用を避ける
バルガンシクロビル
けいれんリスク↑
モニター
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2026/05/25