日本語版サンフォード感染症治療ガイド-アップデート版

感染性心内膜炎-HACEK, HABCEK  (2025/07/01 更新)
心内膜炎,遅発育性で培養条件が難しいグラム陰性球桿菌の培養陽性


臨床状況

  • 増殖が遅く培養の難しいグラム陰性桿菌(HACEKグループ)による感染性心内膜炎の特異的/標的治療

病原体

  • Aggregatibacter actinomycetemcomitans (旧名Actinobacillus)
  • Cardiobacterium hominis
  • 注:推奨された治療処方はBartonella属に対する活性が予想されるものではない

第一選択

  • CTRX 2g静注24時間ごと・4週,またはCPFX 400mg静注12時間ごと・4週
  • 人工弁感染なら6週間治療

第二選択

  • 十分に増殖して感受性が確認されれば,ABPC 2g静注4時間ごと
  • LVFX 750mg経口/静注24時間ごと・4週,またはMFLX 400mg経口/静注24時間ごと・4週
  • CPFX 750mg経口12時間ごと(静注治療に反応して臨床的に安定した一部の患者での経口ステップダウンの選択肢だが,臨床的経験は限られている)

コメント

  • 腎毒性があるため,GMとの併用治療は避ける
  • HACEK/HABCEK心内膜炎に関するガイドライン
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2025/06/30