日本語版サンフォード感染症治療ガイド-アップデート版

結膜炎-化膿性  (2025/04/22 更新)
化膿性結膜炎,細菌性


臨床状況

  • 化膿性細菌性結膜炎,非クラミジア性.
  • 結膜の充血と膿性眼脂は通常片眼だが,両眼のこともある.

病原体

  • 細菌性,非淋菌性/非クラミジア性

第一選択

  • 細菌性(非淋菌性,非クラミジア性)
  • CPFX 0.3%眼科用液†最初の2日間は起きている間2時間ごとに1~2滴,その後4~8時間ごと7日まで
  • 淋菌性
  • 小児:CTRX 25~50mg/kg筋注††または静注(125mgを超えない)・1回
  • 成人:CTRX 1g筋注††または静注・1回

(†:日本にない剤形, ††:米国では処方される)

第二選択

  • 細菌性,非淋菌性,非クラミジア性
  • AZM 1%眼科用液†1滴1日2回・2日,その後1滴1日1回・5日

(†:日本にない剤形)

抗微生物薬適正使用

  • 経験的治療ではスペクトラムの点でフルオロキノロン系がもっともよい.組織濃度が高いほどMRSAを含むS. aureusに有効.

コメント

  • 局所コルチコステロイドの使用は禁忌.
  • 細菌性,非淋菌性,非クラミジア性
  • GM,TOB,LVFX,GFLX,MFLX,EM,Sulfacetamideなど,多くの他の局所眼科用液や軟膏も有効.
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2025/04/21