日本語版サンフォード感染症治療ガイド-アップデート版

カンジダ症-食道  (2026/06/30 更新)


臨床状況

  • 食道カンジダ症は主に細胞性免疫異常のある患者(HIV/AIDSでCD4<200,など)でみられる
  • 嚥下障害または嚥下痛+口腔咽頭カンジダ症があれば食道カンジダ症が予測される.
  • 内視鏡検査の前に診断的な抗真菌治療を試みる.

病原体

第一選択

  • FLCZ 200~400mg(3~6mg/kg)経口/静注1日1回・14~21日

第二選択

  • 初日にCPFG 50mg/日静注またはMCFG 150mg/日静注またはAnidulafungin 100mg静注,その後50mg/kg静注
  • L-AMB 3~5mg/kg/日・14~21日
  • AMPH-B 0.5mg/kg/日・14~21日
  • ITCZ経口溶液 200mg/日・14~21日
  • VRCZ 200mg12時間ごと・14~21日
  • PSCZ(注:遅延放出性錠剤/静注と懸濁液で⽤量が異なり,徐放製剤のほうが⾎中濃度は良好)
  • 遅延放出性錠剤 初日300mg 1日2回,その後300mg 1日2回,または
  • 懸濁液200mg 1日4回,その後病状が安定したら400mg 1日2回,または
  • 静注 初日300mg 90分以上かけて・1日2回,その後300mg 1日1回

コメント

  • FLCZ難治性なら,ITCZ(80%奏効が予想される),PSCZVRCZ,エキノキャンディン系1剤またはAMPH-B製剤が使用できる.
  • エキノキャンディン系はFLCZより再発率が高い.
  • カンジダ食道炎のHIV/AIDS患者に対しては抗レトロウイルス治療(ART)が推奨される.
  • 食道カンジダ症を再発したHIV陽性患者では,抑制治療としてFLCZ 200mg週3回が有効(Clin Infect Dis 41: 1473,2005).CD4>200/mm3になれば中止できる.
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2026/06/29