日本語版サンフォード感染症治療ガイド-アップデート版

ドルテグラビル  (2024/12/10 更新)
主な商品名:テビケイ

「サンフォード感染症治療ガイド」の中で推奨されている薬剤の適応および用量は,日本で認可されているものとは異なっている場合がありますので,薬剤選択を考慮する場合には,必ず日本での添付文書および最新安全性情報に基づいて行って下さい.
日本の添付文書情報検索サイト

Contents

1. 用法および用量
  1. 使用
  2. 成人用量
  3. 小児用量
  4. 腎障害時の用量調整
  5. 肝障害時の用量調整
2. 副作用/妊娠時のリスク
3. 抗微生物スペクトラム
4. 薬理学
5. 酵素・トランスポーター媒介相互作用
6. 主要な薬物相互作用

1. 用法および用量

 1. 使用

 2. 成人用量

通常用量
50mg経口1日1回(未治療患者,およびDTG使用前にINSTI変異が存在しない場合)
50mg経口1日2回(使用前にINSTI変異が存在する場合,またはEfavirenz,Fosamprenavir/リトナビルTipranavir/リトナビルまたはRFP と併用する場合)

 3. 小児用量

用量(生後>28日)
フィルムコート錠 (使用可能な場合):
体重14~<20kg:40mg24時間ごと
≧20kg:50mg24時間ごと
分散錠,生後≧4週:
3~<6 kg:5mg24時間ごと
6~<10kg:15 mg24時間ごと
10~<14kg:20 mg24時間ごと
14 ~<20kg:25 mg24時間ごと
≥20kg:30mg24時間ごと
最大/日

UGT1AまたはCYP3Aを誘導する薬剤と併用する場合は,DTGを1日2回投与とする.

 4. 腎障害時の用量調整

半減期(時間)(腎機能正常)
14
半減期(時間)(ESRD)
データなし
用量(腎機能正常)
50mg経口24時間ごと
CrClまたはeGFR
INSTI未治療:
腎障害時の用量調整不要
INSTI既治療:
軽症~中等症腎障害では用量調整不要
CrCl<30では慎重に使用(DTG濃度は低くなるだろう)
血液透析
データなし
CAPD
データなし
CRRT
データなし
SLED
データなし

 5. 肝障害時の用量調整

2. 副作用/妊娠時のリスク

副作用

妊娠時のリスク

3. 抗微生物スペクトラム

4. 薬理学

薬効分類
INSTI
剤形
錠(10mg†,25mg†,50mg)
経口懸濁液用錠†(5mg)
食事に関する推奨(経口薬)1
どの剤形も食事の影響なし
経口吸収率(%)
データなし
Tmax(時間)
2~3
最高血清濃度2(μg/mL)
3.67(50mg24時間ごと,SS)
蛋白結合(%)
>99
分布容積7(Vd)
17.4L(V/F)
平均血清半減期4(T1/2, 時間)
14
排泄(%)
代謝
細胞内半減期(T1/2, 時間)
データなし
脳脊髄液液/血液5(%)
データなし
中枢神経系移行効果(CPE)6
4
AUC7(μg・時間/mL)
53.6(50mg24時間ごと,0~24時間)

†:日本にない剤形

  1. 注記のない場合は成人用経口製剤
  2. SD:単回投与後,SS:複数回投与後の定常状態

V/F:(Vd)÷(経口生物学的利用能),Vss:定常状態におけるVd,Vss/F:(定常状態におけるVd)÷(経口生物学的利用能)

  1. CrCl>80 mL/分と想定
  2. 炎症時における脳脊髄液濃度
  3. CPE(中枢神経系移行効果)値 1:低度,2~3:中等度,4:高度(Letendre, et al., CROI 2010, abs #430)
  4. AUC:血漿中濃度-時間曲線下面積 area under the drug concentration-time curve.0~inf=AUC0-inf,0~x時間=AUC0-x

5. 酵素・トランスポーター媒介相互作用

CYP450の基質
3A4
トランスポーターの基質
UGT1A1,UGT1A3,UGT1A9,BCRP,PGP
CYP450阻害
  
トランスポーター阻害
OCT2,MATE1
CYP450誘導
  
トランスポーター誘導
  
血清中薬物濃度への影響

血清中薬物濃度への影響は,当該抗微⽣物薬により影響を受ける併⽤薬の⾎清中濃度である.↑:上昇,↓:低下

6. 主要な薬物相互作用

薬剤
濃度への影響(その他)
推奨される対応
制酸薬(Mg,Al)
DTG↓
2時間前または6時間後にDTGを投与
Caサプリメント
DTG↓
2時間前または6時間後にDTGを投与(食事とともになら同時に服用可)
カルバマゼピン
DTG↓
未治療患者または既治療だがINSTI未使用の患者では,DTGを50mg1日2回に増量
Dalfampridine
Dalfampridine↓
モニター,可能なら避ける
Dofetilide
Dofetilide↑
併用禁忌
エトラビリン
DTG↓
リトナビル併用ATV,DRV,LPVと併用すると影響は少なくなる
エファビレンツ
DTG↓
未治療患者または既治療だがINSTI未使用の患者では,DTGを50mg1日2回に増量
ホスアンプレナビル
DTG↓
未治療患者または既治療だがINSTI未使用の患者では,DTGを50mg1日2回に増量
イソニアジド/Rifapentine(週1回)
DTG↓,INHおよび毒性↑
併用を避ける
鉄サプリメント
DTG↓
2時間前または6時間後にDTGを投与(食事とともになら同時服用可)
メトホルミン
メトホルミン↑
モニター,用量調整
ネビラピン
DTG↓
併用を避ける
Oxcarbazepine
DTG↓
併用を避ける
フェノバルビタール
DTG↓
併用を避ける
フェニトイン
DTG↓
併用を避ける
リファンピシン
DTG↓
未治療患者または既治療だがINSTI未使用の患者では,DTGを50mg1日2回に増量
セイヨウオトギリソウ
DTG↓
併用を避ける
スクラルファート
DTG↓
2時間前または6時間後にDTGを投与
Tipranavir+リトナビル
DTG↓
未治療患者または既治療だがINSTI未使用の患者では,DTGを50mg1日2回に増量
バルプロ酸
DTG↓
J Antimicrob Chemother 76: 1273, 2021
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2024/12/09