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日本語版サンフォード感染症治療ガイド-アップデート版
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ドルテグラビル (2025/11/18 更新) |
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「サンフォード感染症治療ガイド」の中で推奨されている薬剤の適応および用量は,日本で認可されているものとは異なっている場合がありますので,薬剤選択を考慮する場合には,必ず日本での添付文書および最新安全性情報に基づいて行って下さい. |
Contents
1. 用法および用量
1. 使用
2. 成人用量
3. 小児用量
4. 腎障害時の用量調整
5. 肝障害時の用量調整
2. 副作用/妊娠時のリスク
3. 抗微生物スペクトラム
4. 薬理学
5. 酵素・トランスポーター媒介相互作用
6. 主要な薬物相互作用
1. 用法および用量
1. 使用
2. 成人用量
| 通常用量 |
50mg経口1日1回(未治療患者,およびDTG使用前にINSTI変異が存在しない場合) |
| 50mg1日2回(使用前にINSTI変異が存在する場合,またはEfavirenz,Fosamprenavir/リトナビル,Tipranavir/リトナビルまたはRFP と併用する場合) |
3. 小児用量
| 用量(生後>28日) |
フィルムコート錠 (使用可能な場合): 体重14~<20kg:40mg24時間ごと ≧20kg:50mg24時間ごと 分散錠,生後≧4週: 3~<6 kg:5mg24時間ごと 6~<10kg:15 mg24時間ごと 10~<14kg:20 mg24時間ごと 14 ~<20kg:25 mg24時間ごと ≥20kg:30mg24時間ごと |
| 最大/日 |
- |
UGT1AまたはCYP3Aを誘導する薬剤と併用する場合は,DTGを1日2回投与とする.
4. 腎障害時の用量調整
| 半減期(時間)(腎機能正常) |
14 |
| 半減期(時間)(ESRD) |
データなし |
| 用量(腎機能正常) |
50mg経口24時間ごと |
| 腎障害時の用量 |
INSTI未治療: 用量調整不要 INSTI既治療: 軽症~中等症では用量調整不要 CrCl<30では慎重に使用(DTG濃度は低くなるだろう) |
| 血液透析 |
データなし |
| CAPD |
データなし |
| CRRT |
データなし |
| SLED |
データなし |
5. 肝障害時の用量調整
2. 副作用/妊娠時のリスク
副作用
妊娠時のリスク
3. 抗微生物スペクトラム
4. 薬理学
| 薬効分類 |
INSTI |
| 剤形 |
錠(10mg†,25mg†,50mg) 経口懸濁液用錠†(5mg) |
| 食事に関する推奨(経口薬)1 |
どの剤形も食事の影響なし |
| 経口吸収率(%) |
データなし |
| Tmax(時間) |
2~3 |
| 最高血清濃度2(μg/mL) |
3.67(50mg24時間ごと,SS) |
| 蛋白結合(%) |
>99 |
| 分布容積3(Vd) |
17.4L(V/F) |
| 平均血清半減期4(T1/2, 時間) |
14 |
| 排泄(%) |
代謝 |
| 細胞内半減期(T1/2, 時間) |
データなし |
| 脳脊髄液液/血液5(%) |
データなし |
| 中枢神経系移行効果(CPE)6 |
4 |
| AUC7(μg・時間/mL) |
53.6(50mg24時間ごと,0~24時間) |
†:日本にない剤形
5. 酵素・トランスポーター媒介相互作用
| 薬剤が基質となるCYP450 |
CYP3A4 |
| 薬剤が基質となるトランスポーター |
PGP ,BCRP |
| 薬剤が基質となるUGT |
UGT1A1,UGT1A3,UGT1A9 |
| 薬剤が阻害するCYP450 |
- |
| 薬剤が阻害するトランスポーター |
OCT2,MATE1 |
| 薬剤が阻害するUGT |
- |
| 薬剤が誘導するCYP450 |
- |
| 薬剤が誘導するトランスポーター |
- |
| 薬剤が誘導するUGT |
- |
| 血清中薬物濃度への影響 |
↑ |
血清中薬物濃度への影響とは,当該抗微⽣物薬により影響を受ける併⽤薬の⾎清中濃度のことをいう.↑:上昇,↓:低下
6. 主要な薬物相互作用
| 薬剤 |
濃度への影響(その他の影響) |
推奨される対応 |
| Al,Mg含有制酸薬 |
DTG↓ |
2時間前または6時間後にDTGを投与 |
| Ca制酸薬またはサプリメント |
DTG↓ |
2時間前または6時間後にDTGを投与(食事とともになら同時に服用可) |
| カルバマゼピン |
DTG↓ |
DTGを50mg1日2回に増量(PIをチェック) |
| Dalfampridine |
Dalfampridine↑ |
モニター,可能なら避ける |
| Dofetilide |
Dofetilide↑ |
併用禁忌 |
| Efavirenz |
DTG↓ |
DTGを50mg1日2回に増量(PIをチェック) |
| エトラビリン |
DTG↓ |
リトナビル併用PIと併用する |
| ホスアンプレナビル/リトナビル |
DTG↓ |
DTGを50mg1日2回に増量(PIをチェック) |
| イソニアジド/Rifapentine |
DTG↓,INH↑ |
併用を避ける |
| 鉄サプリメント |
DTG↓ |
2時間前または6時間後にDTGを投与(食事とともになら同時服用可) |
| メトホルミン |
メトホルミン↑ |
モニター,用量調整 |
| ネビラピン |
DTG↓ |
併用を避ける |
| Oxcarbazepine |
DTG↓ |
併用を避ける |
| フェノバルビタール |
DTG↓ |
併用を避ける |
| フェニトイン |
DTG↓ |
併用を避ける |
| リファンピシン |
DTG↓ |
DTGを50mg1日2回に増量(PIをチェック) |
| セイヨウオトギリソウ |
DTG↓ |
併用を避ける |
| スクラルファート |
DTG↓ |
2時間前または6時間後にDTGを投与 |
| Tipranavir+リトナビル |
DTG↓ |
DTGを50mg1日2回に増量(PIをチェック) |
| バルプロ酸 |
DTG↓ |
モニター |