日本語版サンフォード感染症治療ガイド-アップデート版

アバカビル  (2026/09/08 更新)
ABC
主な商品名:ザイアジェン

「サンフォード感染症治療ガイド」の中で推奨されている薬剤の適応および用量は,日本で認可されているものとは異なっている場合がありますので,薬剤選択を考慮する場合には,必ず日本での添付文書および最新安全性情報に基づいて行って下さい.
→日本の添付文書情報検索サイト

Contents

1. 用法および用量
  1. 使用
  2. 成人用量
  3. 小児用量
  4. 腎障害時の用量調整
  5. 肝障害時の用量調整
2. 副作用/妊娠時のリスク
3. 抗微生物スペクトラム
4. 薬理学
5. 酵素・トランスポーター媒介相互作用
6. 主要な薬物相互作用

1. 用法および用量

 1. 使用

 2. 成人用量

用法
通常
用量
300mg経口12時間ごと
その他の処方用量
代替処方:600mg経口24時間ごと
追加的情報
食事の影響は受けない

 3. 小児用量

用量(生後>28日)
経口溶液:
生後0~<1ヵ月:2mg/kg12時間ごと
≧1~<3ヵ月,満期産児:4mg/kg12時間ごと
≧3ヵ月:8mg/kg12時間ごと,または16mg/kg24時間ごと
錠剤:
体重14~<20kg:150mg12時間ごと(300mg24時間ごとでも可)
≧20~<25kg:150mg毎日午前,300mg毎日午後(450mg24時間ごとでも可)
≧25kg:300mg12時間ごと(600mg24時間ごとでも可)
[出典:HHS Panel,2023年4月]
最大/日
600mg

 4. 腎障害時の用量調整

半減期(時間)(腎機能正常)
1.5
半減期(時間)(ESRD)
データなし
用量(腎機能正常)
600mg経口24時間ごと
腎障害時の用量
用量調整不要
血液透析
データなし
CAPD
データなし
CRRT
データなし
SLED
データなし

 5. 肝障害時の用量調整

2. 副作用/妊娠時のリスク

副作用

妊娠時のリスク

  1. PLLR(2015年6月)は,段階的な実施スケジュールに従って以前のリスク区分(A,B,C,D,X)を記述形式に置き換えた(P&T 41: 713, 2016).

3. 抗微生物スペクトラム

4. 薬理学

分類
ヌクレオシド逆転写酵素阻害薬
剤形
錠剤(300mg)
経口溶液†(20mg/mL)
食事に関する推奨(経口薬)1
錠剤/溶液:食事の影響なし
経口吸収(%)
83
Tmax(時間)
1.3
最高血清濃度2(μg/mL)
4.3(600mg24時間ごと,SS)
蛋白結合(%)
50
分布容積3(Vd)
0.86 L/kg
平均血清半減期4(T1/2, 時間)
1.5
排泄(%)
代謝(非CYP)
細胞内半減期(T1/2, 時間)
20.6
脳脊髄液/血液5(%)
36
中枢神経系移行効果(CPE)6
3
AUC7(μg・時間/mL)
12 (600mg24時間ごと,0~24時間)

†:日本にない剤形

  1. 注記のない場合は成人用経口製剤
  2. SD:単回投与後,SS:複数回投与後の定常状態
  3. V/F:(Vd)÷(経口生物学的利用能),Vss:定常状態におけるVd,Vss/F:(定常状態におけるVd)÷(経口生物学的利用能)
  4. CrCl>80 mL/分と想定
  5. 炎症時における脳脊髄液濃度
  6. CPE(中枢神経系移行効果)値 1:低度,2~3:中等度,4:高度(Letendre, et al., CROI 2010, abs #430)
  7. AUC:血中濃度-時間曲線下面積 area under the drug concentration-time curve.0~inf=AUC0-inf,0~x時間=AUC0-x

5. 酵素・トランスポーター媒介相互作用

薬剤が基質となるCYP4501
-
薬剤が基質となるトランスポーター
-
薬剤が基質となるUGT
-
薬剤が阻害するCYP450
CYP1A1
薬剤が阻害するトランスポーター
-
薬剤が阻害するUGT
-
薬剤が誘導するCYP450
-
薬剤が誘導するトランスポーター
-
薬剤が誘導するUGT
-
併用薬への影響2
↑
  1. CYP450命名法,例,CYP3A4:3=ファミリー,A=サブファミリー,4=酵素アイソフォーム
  2. 当該抗微生物薬により影響を受ける可能性のある併用薬の血清中濃度のことをいう(↑:上昇,↓:低下).

6. 主要な薬物相互作用

薬剤
濃度への影響(その他の影響)
推奨される対応
エベロリムス
エベロリムス↑
併用を避ける
メサドン
メサドン↓
モニター,用量調整
Nirmatrelvir/RTV
Efavirenz↑
モニター,さらなる情報を求める
リオシグアト
リオシグアト↑
モニター,用量調整
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