日本語版サンフォード感染症治療ガイド-アップデート版

エプジコム(ラミブジン・アバカビル)  (2022/12/27 更新)
主な商品名:エプジコム

「サンフォード感染症治療ガイド」の中で推奨されている薬剤の適応および用量は,日本で認可されているものとは異なっている場合がありますので,薬剤選択を考慮する場合には,必ず日本での添付文書および最新安全性情報に基づいて行って下さい.
日本の添付文書情報検索サイト

Contents

1. 用法および用量
  1. 使用
  2. 成人用量
  3. 小児用量
  4. 腎障害時の用量調整
  5. 肝障害時の用量調整
2. 副作用
3. 抗微生物スペクトラム
4. 薬理学
5. 主要な薬物相互作用

1. 用法および用量

 1. 使用

 2. 成人用量

通常用量
1錠経口24時間ごと.食事の影響なし

フィルムコート錠:ABC 600mg+3TC 300mg

 3. 小児用量

体重≧25kg
1錠経口24時間ごと

 4. 腎障害時の用量調整

CrCl<50 mL/分の場合は推奨されない.

 5. 肝障害時の用量調整

肝機能障害がある場合は推奨されない.

2. 副作用

3. 抗微生物スペクトラム

4. 薬理学

薬剤
アバカビル(ABC)
ラミブジン(3TC)
分類
ヌクレオシド逆転写酵素阻害薬(NRTI)
PK/PD指標
データなし
データなし
エプジコム1錠中の含有量
600mg
300mg
妊婦でのエプジコムの使用
ヒト:登録データからは胎児毒性のエビデンスなし
動物:胎児毒性のエビデンス
経口投与のタイミング1
エプジコム錠を食事と関係なく服用
経口吸収率2(%)
86
86
Tmax(時間)
1.3
データなし
最高血清濃度3(μg/mL)
4.26(600mg SD)
2.04(300mg 24時間ごとSS)
蛋白結合(%)
50
<36
平均血清半減期4(T1/2, 時間)
1.45
5~7
細胞内半減期4(T1/2, 時間)
20.6
18
中枢神経系移行効果(CPE)5
3
2
脳脊髄液/血液6(%)
36
データなし
分布容積7(Vd)
0.86 L/kg
1.3 L/kg
AUC8(μg・時間/mL)
11.95(AUC0-∝
8.87(AUC0-24
チトクロームP450相互作用
阻害:CYP1A1
部分的阻害:CYP3A4
基質:PGp, BCRP, MATE1, MATE2-K, OCT2
  1. 注記のない場合は成人用製剤
  2. 健康な状態での吸収率
  3. 総薬剤量;遊離薬剤濃度を決定するには蛋白結合率で補正
       SD:単回投与後
       SS:複数回投与後の定常状態
  4. CrCl>80 mL/分と想定
  5. CPE(中枢神経系移行効果)値 1:低度,2~3:中等度,4:高度(Letendre, et al., CROI 2010, abs #430)
  6. 炎症時における脳脊髄液濃度
  7. 分布容積(Vd):
      V/F:(Vd)÷(経口生物学的利用能)
      Vss:定常状態におけるVd
      Vss/F:(定常状態におけるVd)÷(経口生物学的利用能)
  8. AUC:血漿中濃度-時間曲線下面積 area under the drug concentration-time curve

5. 主要な薬物相互作用

薬剤
濃度への影響(その他)
推奨される対応
メサドン
メサドン↓
モニター,用量調整
リオシグアト
リオシグアト↑
モニター,用量調整
ソルビトール
ラミブジン↓
併用を避ける
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2022/12/22