日本語版サンフォード感染症治療ガイド-アップデート版

Bacteroides/Prevotella  (2021/6/29 更新)
BacteroidesPrevotella,Parabacteroides


概説

  • BacteroidesPrevotellaParabacteroides属は,腸管のさまざまな感染症,腹膜炎,婦人科/産科感染症,脳や肝臓その他の膿瘍の原因(の一部)となる.
  • 人糞中には1gあたり10の11乗個ものBacteroides属が含まれている.しかし,Bacteroides属の病原性は多様であり,Bacteroides fragilisの病原性がもっとも高い.
  • かつてBacteroidesとして分類されていたいくつかの細菌のうち,再分類により別の属として登録されたものもある,たとえば:
  • Bacteroides distasonis は現在 Parabacteroides distasonis
  • Bacteroides melaninogenicus は現在 Prevotella melaninogenica
  • 幸いなことに,実質的にすべてのBacteroicesParabacteroidesPrevotellaは,現在でもMNZ感受性である:Clin Infect Dis 59: 698, 2014
  • B. fragilis グループは,PIPC/TAZ,カルバペネム系に感受性が予想される.
  • 耐性のため,CefotetanとCLDMは現在では推奨されない.
  • MFLXに対する耐性が増加している.

分類

  • グラム陰性桿菌,嫌気性菌
  • Bacteroides fragilis
  • Parabacteroides distasonis
  • Prevotella melaninogenica
  • Prevotella nigrescens
  • Prevotella plauriditis

第一選択

  • 個々の病原体,疾患を参照

第二選択

  • 個々の病原体,疾患を参照
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2021/06/22