false
日本語版サンフォード感染症治療ガイド-アップデート版
Bacteroides/Prevotella
属
(
2021/6/29 更新
)
Bacteroides
,
Prevotella,Parabacteroides
概説
Bacteroides
,
Prevotella
,
Parabacteroides
属は,腸管のさまざまな感染症,腹膜炎,婦人科/産科感染症,脳や肝臓その他の膿瘍の原因(の一部)となる.
人糞中には1gあたり10の11乗個もの
Bacteroides
属が含まれている.しかし,
Bacteroides
属の病原性は多様であり,
Bacteroides fragilis
の病原性がもっとも高い.
かつて
Bacteroides
として分類されていたいくつかの細菌のうち,再分類により別の属として登録されたものもある,たとえば:
Bacteroides distasonis
は現在
Parabacteroides distasonis
Bacteroides melaninogenicus
は現在
Prevotella melaninogenica
Prevotella nigrescens
,
Prevotella pleuritidis
は口腔常在菌であり歯周病に関連する(
J Clin Periodontol 32: 1213, 2005
).まれだが,
P. pleuritidis
が他の膿瘍に関連することがある(
BMJ Case Rep 13: e235960, 2020
)
幸いなことに,実質的にすべての
Bacteroices
,
Parabacteroides
,
Prevotella
は,現在でも
MNZ
感受性である:
Clin Infect Dis 59: 698, 2014
.
B. fragilis
グループは,
PIPC/TAZ
,カルバペネム系に感受性が予想される.
耐性のため,CefotetanとCLDMは現在では推奨されない.
MFLXに対する耐性が増加している.
分類
グラム陰性桿菌,嫌気性菌
Bacteroides fragilis
Parabacteroides distasonis
Prevotella melaninogenica
Prevotella nigrescens
Prevotella plauriditis
第一選択
個々の病原体,疾患を参照
Bacteroides fragilis
続発性腹膜炎
脳膿瘍-細菌性
骨盤内炎症性疾患
肝膿瘍
憩室炎
歯原性感染
第二選択
個々の病原体,疾患を参照
ライフサイエンス出版株式会社 © 2011-2024 Life Science Publishing
↑ page top
2021/06/22