S. aureusが疑われる場合(たとえば外傷後,脳神経手術後,血行性拡大の疑い)は,MRSAをカバーするためにVCM 15~20mg/kg静注8~12時間ごと(目標AUC24 400~600μg・h/mL達成が望ましいが[AUC-用量設定の原理と計算を参照],そうでなければトラフ値15~20μg/mLをめざす)を,培養結果が得られるまで追加.
S. aureusの可能性がある場合には,VCM 15~20mg/kg静注8~12時間ごとを追加(目標AUC24 400~600μg・h/mL達成が望ましいが[AUC-用量設定の原理と計算を参照],そうでなければトラフ値15~20μg/mLをめざす),またはLZD 600mg静注/経口12時間ごとを処方に追加する.