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日本語版サンフォード感染症治療ガイド-アップデート版
Mycobacterium fortuitum
complex
(
2025/11/25 更新
)
非結核性抗酸菌
臨床状況
非結核性抗酸菌
Mycobacterium fortuitum
による皮膚,骨,呼吸器の感染症.
迅速発育菌
治療の補助として感染部位の外科的切除が行われる.
播種性疾患はインターフェロンγに対する自己抗体に関連する(
Intern Med 53: 1361, 2014
).
病原体
Mycobacterium fortuitum
Mycobacterium peregrinum
,その他
第一選択
肺疾患:in vitro感受性検査で感受性が確認された薬剤を少なくとも2剤(より重症の場合は3剤)使用する
(
AMK
10mg/kg静注1日1回+
Cefoxitin
8~12g/日静注2~3回に分割+
LVFX
750mg経口1日1回)・2~6週,その後[
ST
800/160mg経口1日2回+(
DOXY
100mg経口1日2回または
LVFX
)]・6~12カ月
Cefoxitinを
IPM/CS
1g静注8~12時間ごとに替えてもよい
LVFXを
MFLX
400mg経口1日1回に替えてもよい
第二選択
皮膚および軟部組織感染
(
MINO
100mg経口1日2回,または
DOXY
100mg経口1日2回)+(
CPFX
750mg経口1日2回,または
ST
800/160mg経口1日2回)・4~6カ月
治療期間/抗微生物薬適正使用
治療期間
上記処方を参照.
抗微生物薬適正使用
M. fortuitum
は標準的な抗結核薬すべてに耐性.
in vitroでDOXY,MINO,Cefoxitin,IPM/CS,AMK,ST,CPFX,LVFX,LZD,TGC,TZDに感受性がある(
J Clin Microbiol 55: 1747, 2017
).
マクロライド系薬に対する耐性は誘導耐性であることがあり,多くの場合に存在し,complexに含まれる菌種間で異なっていることから,誘導耐性(培養3日で感受性,14日で耐性)が除外されないかぎりマクロライド系薬は用いないこと.
コメント
Lancet Infect Dis 22: e178, 2022
参照.
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2025/11/25