日本語版サンフォード感染症治療ガイド-アップデート版

Nakaseomyces glabrata  (2026/08/18 更新)
Candida glabrata(旧名)


臨床状況

  • カンジダ血症,播種性カンジダ症:好中球減少症がない患者,好中球減少症患者.侵襲性カンジダ感染症の原因として2番目に多く,芽管を形成しない
  • 血液培養で酵母の陽性,カテーテル関連血流感染の疑い
  • 多くの場合FLCZに感受性なし

病原体

  • 酵母

第一選択

  • 経験的治療
  • CPFG 初回70mg静注,その後50mg静注1日1回
  • MCFG 100mg静注1日1回
  • Rezafungin 初回400mg静注1回,その後200mg静注週1回
  • 特異的治療
  • C. glabrata治療には,アゾール系薬への感受性が確認され,血液培養が陰性となり,臨床的に安定した場合を除き,エキノキャンディン系薬を用いる

第二選択

  • 経験的治療
  • AMPH-B脂質製剤3~5mg/kg静注1日1回
  • AMPH-B 0.7mg/kg静注1日1回
  • VRCZ 初日6mg/kg12時間ごと・2回,その後4mg/kg12時間ごと
  • PSCZ 遅延放出性錠剤†300mg(100mg錠3錠)経口/静注1日,その後300mg経口/静注1日1回

(†:日本にない剤形)

治療期間/抗微生物薬適正使用

治療期間
  • 持続性の真菌血症や転移性の合併症がない場合のカンジダ血症の治療期間:血流からのCandida消失が確認された後2週間,カンジダ血症や好中球減少症の治癒により症状は解消する.
抗微生物薬適正使用
  • エキノキャンディン系薬(CPFG,MCFG,Anidulafungin):ポリエン系やアゾール系にくらべ生存率が改善するため,一部の専門家では第一選択薬と考えられている(Clin Infect Dis 54: 1110, 2012)
  • VRCZ:FLCZ感受性株に対しては,FLCZより優れた点はあまりない(薬物相互作用がより多い)

コメント

  • 血液培養を繰り返して真菌血症の消失を確認する.
  • 眼病変の評価:
  • 好中球減少症がない患者:眼病変を除外するために治療第1週中に検眼鏡検査を行う:眼病変は患者の~15%で起こり(Clin Infect Dis 53: 262, 2011),通常は全身治療に伴って消失する.眼内炎はまれである(<2%).
  • 好中球減少症患者:好中球減少症がある間は眼病変の症状がみられないことがあるので,白血球数の回復後に検眼鏡検査を行う.
  • 眼病変の治療は,病変の程度,脈絡網膜炎か眼内炎かによって異なる.
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2026/08/18
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