日本語版サンフォード感染症治療ガイド-アップデート版

感染性心内膜炎-植え込み型心臓電気デバイス(CIED)  (2025/04/22 更新)
CIED心内膜炎


臨床状況

  • 血液培養でS. aureusまたは同じ株のコアグラーゼ陰性Staphylococcusが2回以上陽性で,他に感染源がなく,かつ経食道心エコー(TEE)でデバイスリード部にエコー濃度所見がある,または弁に疣贅腫がある,または18F-FDG-PET/CTでリード上,自己弁または人工弁に異常な不均一な動きが認められる.
  • Staphylococcus以外の菌による菌血症で,病原菌を標的とした治療が十分行われているにもかかわらず菌血症が持続(>72時間)し,かつ上記の画像所見から他の感染源がないか,あるいは他の感染源を疑わせる所見はないか,敗血症性肺塞栓がある場合には,CIED感染の可能性が高い.
  • 血液培養が陰性で,発熱があり,全身性炎症反応症状があり,感染源が特定されず,18F-FDG-PET/CTでリード上,自己弁または人工弁に異常な不均一な動きが認められる場合にはCIED感染が疑われる.

病原体

  • もっとも多い(症例の60%以上)
  • より少数:StreptococcusEnterococcus,グラム陰性桿菌

第一選択

  • 治癒させるためには,デバイスの完全な抜去が推奨される.

第二選択

  • デバイス取り外しが出来ない患者(たとえば,重症疾患の合併,取り外し処置により状態の悪化するリスクが高い,余命がわずか)では,人工弁心内膜炎の治療を完遂したうえで,病原菌特異的な経口抗菌薬による抑制治療を生涯にわたって行う.

コメント

  • 新規のデバイスを植え込むのに最適な時期は定かではないが,最初の血液培養陰性から14日後にするのが合理的.
ライフサイエンス出版株式会社 © 2011-2026 Life Science Publishing↑ page top
2025/04/21