日本語版サンフォード感染症治療ガイド-アップデート版

感染性心内膜炎-Candida  (2020/3/17 更新)
真菌性心内膜炎,カンジダ症心内膜炎


臨床状況

  • 心内膜炎の所見・症状,自己弁あるいは人工弁の感染.
  • 血液培養または弁組織の培養でCandida 属陽性.

病原体

第一選択

  • AMPH-B脂質製剤 3~5mg/kg/日+5-FC 25mg/kg1日4回
  • 特に人工弁の心内膜炎患者では,可能なかぎり弁置換が強く推奨される.

第二選択

  • FLCZ 400~800mg経口(患者が安定していて,血液培養陰性かつFLCZ感受性菌の場合)+(AMPH-B脂質製剤 3~5mg/kg/日またはエキノキャンディン系1剤).
  • 上記の第一あるいは第二選択薬に続いてFLCZ 400~800mg/日・6カ月.

抗微生物薬適正使用

  • 治療期間
  • 弁置換後最低6週間,合併症(たとえば,弁周囲や心筋の膿瘍,広範な感染,カンジダ血症の消失の遅れ)がある場合はさらに長期に治療.
  • 人工弁心内膜炎で弁置換を行わない場合は,長期の(少なくとも6カ月),可能なら生涯にわたる抑制治療をFLCZ 400~800mg/日で行う(Medicine 90: 237, 2011).

コメント

  • FLCZ単剤は治療失敗率が高いため初期治療としては推奨されないが,初期治療後の長期抑制治療では単剤でも使用されうる(Medicine 90: 237, 2011).Candidaによる人工弁感染性心内膜炎を検討した観察研究では,AMPH-B脂質製剤がエキノキャンディン系薬よりも有効である可能性が示された(Clin Infect Dis 66: 825, 2018).しかし,死亡率は高く,手術の有用性もみられなかった.
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2020/03/17