日本語版サンフォード感染症治療ガイド-アップデート版

テノホビルアラフェナミド  (2023/08/22 更新)
主な商品名:ベムリディ

「サンフォード感染症治療ガイド」の中で推奨されている薬剤の適応および用量は,日本で認可されているものとは異なっている場合がありますので,薬剤選択を考慮する場合には,必ず日本での添付文書および最新安全性情報に基づいて行って下さい.
日本の添付文書情報検索サイト

Contents

1. 用法および用量
  1. 使用
  2. 成人用量
  3. 小児用量
  4. 腎障害時の用量調整
  5. 肝障害時の用量調整
2. 副作用
3. 抗微生物スペクトラム
4. 薬理学
5. 主要な薬物相互作用

1. 用法および用量

 1. 使用

 2. 成人用量

HBV用量
25mg経口24時間ごと
HIV用量
各合剤の項参照

 3. 小児用量

HBV用量
年齢12歳以上:25mg経口24時間ごと
HIV用量
各合剤の項参照

 4. 腎障害時の用量調整

 5. 肝障害時の用量調整

2. 副作用

3. 抗微生物スペクトラム

4. 薬理学

薬効分類
ヌクレオチド誘導体
PK/PD指標
データなし
剤形
HBV:25mg錠
経口剤の投与のタイミング1
食事とともに
経口吸収率2(%)
データなし
Tmax(時間)
0.48
最高血清濃度3(μg/mL)
0.27(25mg経口24時間ごと,SS)
蛋白結合(%)
80
平均血清半減期4(T1/2, 時間)
0.51
排泄
代謝
細胞内半減期(T1/2, 時間)
データなし
中枢神経系移行効果(CPE)5
データなし
脳脊髄液/血液6(%)
データなし
分布容積7(Vd)
データなし
AUC8(μg・時間/mL)
0.27(25mg24時間ごと,0-24h)
CYP450およびトランスポーターとの相互作用
参照
  1. 注記のない場合は成人用製剤
  2. 健康な状態での吸収率
  3. 総薬剤量;遊離薬剤濃度を決定するには蛋白結合率で補正
      SD:単回投与後
      SS:複数回投与後の定常状態
  4. CrCl>80 mL/分と想定
  5. CPE(中枢神経系移行効果)値 1:低度,2~3:中等度,4:高度(Letendre, et al., CROI 2010, abs #430)
  6. 炎症時における脳脊髄液濃度
  7. 分布容積(Vd):
      V/F:(Vd)÷(経口生物学的利用能)
      Vss:定常状態におけるVd
      Vss/F:(定常状態におけるVd)÷(経口生物学的利用能)
  8. AUC:血漿中濃度-時間曲線下面積 area under the drug concentration-time curve

5. 主要な薬物相互作用

薬剤
濃度への影響(その他)
推奨される対応
カルバマゼピン
TAF↓
TAF用量を50mg1日1回まで増量(HBVに対して)
Oxcarbazepine
TAF↓
併用を避ける
フェノバルビタール
TAF↓
併用を避ける
フェニトイン
TAF↓
併用を避ける
リファブチン
TAF↓
併用を避ける
リファンピシン
TAF↓
併用を避ける
Rifapentine
TAF↓
併用を避ける
セイヨウオトギリソウ
TAF↓
併用を避ける
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2023/08/21