日本語版サンフォード感染症治療ガイド-アップデート版

テノホビルアラフェナミド  (2024/11/12 更新)
主な商品名:ベムリディ

「サンフォード感染症治療ガイド」の中で推奨されている薬剤の適応および用量は,日本で認可されているものとは異なっている場合がありますので,薬剤選択を考慮する場合には,必ず日本での添付文書および最新安全性情報に基づいて行って下さい.
日本の添付文書情報検索サイト

Contents

1. 用法および用量
  1. 使用
  2. 成人用量
  3. 小児用量
  4. 腎障害時の用量調整
  5. 肝障害時の用量調整
2. 副作用/妊娠時のリスク
3. 抗微生物スペクトラム
4. 薬理学
5. 酵素・トランスポーター媒介相互作用
6. 主要な薬物相互作用

1. 用法および用量

 1. 使用

 2. 成人用量

HBV用量
25mg経口24時間ごと
HIV用量
各合剤の項参照

 3. 小児用量

用量(生後>28日)
年齢≧6歳:25mg経口24時間ごと
最大/日

 4. 腎障害時の用量調整

半減期(時間)(腎機能正常)
0.51
半減期(時間)(ESRD)
データなし
用量(腎機能正常)
25mg経口24時間ごと
CrClまたはeGFR
CrCl≧15:用量調整不要
CrCl<15,慢性血液透析なし:推奨されない
血液透析
用量調整不要
(透析日は透析後投与)
CAPD
データなし
CRRT
データなし
SLED
データなし

 5. 肝障害時の用量調整

2. 副作用/妊娠時のリスク

副作用

妊娠時のリスク

3. 抗微生物スペクトラム

4. 薬理学

PK/PD指標
データなし
剤形
錠(25mg)
食事に関する推奨(経口薬)1
錠:食事とともに
経口吸収率(%)
データなし
Tmax(時間)
0.48
最高血清濃度2(μg/mL)
0.27(25mg経口24時間ごと,SS)
最高尿中濃度(μg/mL)
データなし
蛋白結合(%)
80
分布容積3(Vd)
データなし
平均血清半減期4(T1/2, 時間)
0.51
排泄
代謝
胆汁移動性5(%)
データなし
脳脊髄液/血液6(%)
データなし
治療が可能になるだけの脳脊髄移行性7
データなし
AUC8(μg・時間/mL)
0.27(25mg24時間ごと,0~24時間)
  1. 注記のない場合は成人用経口製剤
  2. SD:単回投与後,SS:複数回投与後の定常状態
  3. V/F:(Vd)÷(経口生物学的利用能),Vss:定常状態におけるVd,Vss/F:(定常状態におけるVd)÷(経口生物学的利用能)
  4. CrCl>80 mL/分と想定
  5. (胆汁中の最高濃度)÷(血清中の最高濃度)×100
  6. 炎症時における脳脊髄液濃度
  7. 薬剤投与量と微生物の感受性に基づく判定.脳脊髄液濃度は理想ではMICの10倍以上必要
  8. AUC:血漿中濃度-時間曲線下面積 area under the drug concentration-time curve.0~inf=AUC0-inf,0~x時間=AUC0-x

5. 酵素・トランスポーター媒介相互作用

CY450の基質
  
トランスポーターの基質
PGP,BCRP
CYP450の阻害
  
トランスポーターの阻害
  
CYP450誘導
  
トランスポーターの誘導
  
血清中薬物濃度への影響
  

血清中薬物濃度への影響は,当該抗微生物薬により影響を受ける併用薬の血清中濃度である.↑:上昇,↓:低下

6. 主要な薬物相互作用

薬剤
濃度への影響(その他)
推奨される対応
カルバマゼピン
TAF↓
TAF用量を50mg1日1回まで増量(HBVに対して)
Oxcarbazepine
TAF↓
併用を避ける
フェノバルビタール
TAF↓
併用を避ける
フェニトイン
TAF↓
併用を避ける
リファブチン
TAF↓
併用を避ける
リファンピシン
TAF↓
併用を避ける
Rifapentine
TAF↓
併用を避ける
セイヨウオトギリソウ
TAF↓
併用を避ける
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2024/11/11