日本語版サンフォード感染症治療ガイド-アップデート版

デシコビ(エムトリシタビン・テノホビルアラフェナミド)  (2023/07/11 更新)
主な商品名:デシコビ

「サンフォード感染症治療ガイド」の中で推奨されている薬剤の適応および用量は,日本で認可されているものとは異なっている場合がありますので,薬剤選択を考慮する場合には,必ず日本での添付文書および最新安全性情報に基づいて行って下さい.
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Contents

1. 用法および用量
  1. 使用
  2. 成人用量
  3. 小児用量
  4. 腎障害時の用量調整
  5. 肝障害時の用量調整
2. 副作用
3. 抗微生物スペクトラム
4. 薬理学
5. 主要な薬物相互作用
6. コメント

1. 用法および用量

 1. 使用

 2. 成人用量

 3. 小児用量

 4. 腎障害時の用量調整

 5. 肝障害時の用量調整

2. 副作用

3. 抗微生物スペクトラム

4. 薬理学

薬剤
エムトリシタビン
テノホビルアラフェナミド(TAF)
分類
ヌクレオシド逆転写酵素阻害薬(NRTI)
NRTI
PK/PD指標
データなし
データなし
Descovy1錠中の含有量
200mg
25mg
妊娠危険区分
ヒトで十分にリスク評価されたデータはない.動物では発達への悪影響はみられていない
経口投与のタイミング1
デシコビ錠を,食事に関係なく服用
経口吸収率2(%)
データなし
データなし
最高血清濃度3(μg/mL)
2.1(SS)
TAF:0.16(SS)
テノホビル:0.02(SS)
蛋白結合(%)
<4
約80
平均血清半減期4(T1/2, 時間)
10
0.51
細胞内半減期4(T1/2, 時間)
39
データなし
中枢神経系移行効果(CPE)5
3
データなし
脳脊髄液/血液6(%)
データなし
データなし
分布容積7(Vd)
データなし
データなし
AUC8(μg・時間/mL)
11.7(AUC0-24
TAF:0.21(AUC0-24
テノホビル:0.29(AUC
0-24
チトクロームP450,トランスポーターとの相互作用
不明
基質:PGP, BCRP, OATP1B1/3
Tmax9(時間)
3
1
  1. 注記のない場合は成人用製剤
  2. 健康な状態での吸収率
  3. 総薬剤量;遊離薬剤濃度を決定するには蛋白結合率で補正
       SD:単回投与後
       SS:複数回投与後の定常状態
  4. CrCl>80 mL/分と想定
  5. CPE(中枢神経系移行効果)値 1:低度,2~3:中等度,4:高度(Letendre, et al., CROI 2010, abs #430)
  6. 炎症時における脳脊髄液濃度
  7. 分布容積(Vd):
      V/F:(Vd)÷(経口生物学的利用能)
      Vss:定常状態におけるVd
      Vss/F:(定常状態におけるVd)÷(経口生物学的利用能)
  8. AUC:血漿中濃度-時間曲線下面積 area under the drug concentration-time curve
  9. Tmax:薬剤投与後,血漿中濃度が最大になるまでの時間

5. 主要な薬物相互作用

薬剤
濃度への影響
推奨される対策
カルバマゼピン
TAF↓
他の抗けいれん薬を考慮
Oxcarbazepine
TAF↓
他の抗けいれん薬を考慮
フェノバルビタール
TAF↓
他の抗けいれん薬を考慮
フェニトイン
TAF↓
他の抗けいれん薬を考慮
リファブチン
TAF↓
併用は推奨されない
リファンピシン
TAF↓
併用は推奨されない
Rifapentine
TAF↓
併用は推奨されない
セイヨウオトギリソウ
TAF↓
併用は推奨されない
Tipranavir/リトナビル
TAF↓
併用は推奨されない

6. コメント

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2023/07/10