|   | 日本語版サンフォード感染症治療ガイド-アップデート版   | 
| デシコビ(エムトリシタビン・テノホビルアラフェナミド)  (2024/10/01 更新) | 
| 「サンフォード感染症治療ガイド」の中で推奨されている薬剤の適応および用量は,日本で認可されているものとは異なっている場合がありますので,薬剤選択を考慮する場合には,必ず日本での添付文書および最新安全性情報に基づいて行って下さい. | 
Contents
1. 用法および用量
  1. 使用
  2. 成人用量
  3. 小児用量
  4. 腎障害時の用量調整
  5. 肝障害時の用量調整
2. 副作用/妊娠時のリスク
3. 抗微生物スペクトラム
4. 薬理学
5. 主要な薬物相互作用
6. コメント
1. 用法および用量
 1. 使用
 2. 成人用量
 3. 小児用量
| 用量(生後>28日) | 体重≧14kg~<25kg:1錠(FTC 120mg+TAF 15mg)経口24時間ごと(+NNRTIまたはINSTIのみ) 体重25kg~<35kg:1錠(FTC 200mg+TAF 25mg)経口24時間ごと(+NNRTIまたはINSTIのみ) 体重≧35kg:1錠(FTC 200mg+TAF 25mg)24時間ごと(+NNRTI,INSTI,またはリトナビル併用のPI) | 
| 最大/日 | - | 
 4. 腎障害時の用量調整
| 半減期(時間)(腎機能正常) | FTC:10 TAF:0.51 | 
| 半減期(時間)(ESRD) | FTC:>10 TAF:データなし | 
| 用量(腎機能正常) | 1錠経口24時間ごと | 
| CrClまたはeGFR | CrCo≧50:1錠24時間ごと CrCl<50:使用しない | 
| 血液透析 | 使用しない | 
| CAPD | 使用しない | 
| CRRT | 使用しない | 
| SLED | 使用しない | 
 5. 肝障害時の用量調整
2. 副作用/妊娠時のリスク
副作用
妊娠時のリスク
3. 抗微生物スペクトラム
4. 薬理学
| 分類 | ヌクレオシド逆転写酵素阻害薬(NRTI)2剤 | |
| 剤形 | 錠:FTC 200mg+TAF 25mg | |
| 食事に関する推奨(経口薬)1 | 錠:食事の影響を受けない | |
| 経口吸収率(%) | FTC:データなし TAF:データなし | |
| Tmax(時間) | FTC:3 TAF:1 | |
| 最高血清濃度2(μg/mL) | FTC:2.1(200mg24時間ごと,SS) TAF:0.16(10mg24時間ごと,SS) テノホビル:0.02(10mg24時間ごと,SS) | |
| 蛋白結合(%) | FTC:<4 TAF:約80 | |
| 分布容積3(Vd) | FTC:データなし TAF:データなし | |
| 平均血清半減期4(T1/2, 時間) | FTC:10 TAF:0.51 | |
| 排泄 | FTC:腎 TAF:代謝 | |
| 細胞内半減期(T1/2, 時間) | FTC:39 TAF:データなし | |
| 脳脊髄液/血液5(%) | FTC:データなし TAF:データなし | |
| 中枢神経系移行効果(CPE)6 | FTC:3 TAF:データなし | |
| AUC7(μg・時間/mL) | FTC:11.7(200mg24時間ごと,0~24時間) TAF:0.21(10mg24時間ごと,0~24時間) テノホビル:0.291(10mg24時間ごと,0~24時間) | |
5. 主要な薬物相互作用
| 薬剤 | 濃度への影響 | 推奨される対策 | 
| カルバマゼピン | TAF↓ | 他の抗けいれん薬を考慮 | 
| Oxcarbazepine | TAF↓ | 他の抗けいれん薬を考慮 | 
| フェノバルビタール | TAF↓ | 他の抗けいれん薬を考慮 | 
| フェニトイン | TAF↓ | 他の抗けいれん薬を考慮 | 
| リファブチン | TAF↓ | 併用は推奨されない | 
| リファンピシン | TAF↓ | 併用は推奨されない | 
| Rifapentine | TAF↓ | 併用は推奨されない | 
| セイヨウオトギリソウ | TAF↓ | 併用は推奨されない | 
| Tipranavir/リトナビル | TAF↓ | 併用は推奨されない | 
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