日本語版サンフォード感染症治療ガイド-アップデート版

Staphylococcus saprophyticus  (2024/11/19 更新)


臨床状況

  • 単純性尿路感染症(まれには上部尿路感染症)で尿培養による本菌の分離がある.
  • S. saprophyticusは,単純性尿路感染症の原因菌としては E. coli に次いで2番目に多い.
  • Novobiocinに耐性であり,この点で他のコアグラーゼ陰性菌と異なる.

分類

  • 集塊をなすグラム陽性球菌

第一選択

  • ST 800/160mg経口1日2回・3日(下部尿路感染に対して)

第二選択

  • Nitrofurantoin 100mg経口1日2回・5日(下部尿路感染のみ)
  • LVFX 500mg経口1日1回・3日(コメント参照)
  • CEX 500mg経口1日4回,またはAMPC/CVA 875/125mg経口1日2回・7日

抗微生物薬適正使用

  • 長期治療,たとえば7~10日が上部尿路感染には適応となる.
  • FOMに耐性.

コメント

  • 尿路感染症の治療に用いられるほとんどの薬剤に感受性.
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2024/11/18