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日本語版サンフォード感染症治療ガイド-アップデート版
Arcanobacterium haemolyticum
(
2021/6/29 更新
)
(
Corynebacterium haemolyticum
)
臨床状況
他の点では健康な人に咽頭炎を引き起こす.青少年に多くみられる.
発熱を伴って発症し,滲出性咽頭炎,上肢の伸筋表面に猩紅熱様発疹を呈することがある
ときとして深部軟部組織の感染,肺炎,菌血症,髄膜炎,骨髄炎および他の全身感染を引き起こすことがある.
分類
グラム陽性またはグラム不定桿菌
旧名
Corynebacterium
haemolyticum
第一選択
AZM
第二選択
PCG
CTRX
CLDM
VCM
EM
コメント
大部分の薬剤に感受性をもつが,STには耐性(
Antimicrob Agents Chemother 38: 142, 1994
).LVFX,CLDMまたはGMに耐性の分離株の報告がある(
J Med Microbiol 64: 369, 2015
).
咽頭炎での抗菌薬治療の意義は不明.用量と治療期間は定まっておらず,重症度に基づいて決める.
全身感染の場合は他の病原体の同時感染があることもあり,PCG静注,ABPC/SBT,AMPC/CVA,CTRXでの治療を行う:一部の株はペニシリン耐性のことがあるため(
Eur J Clin Microbiol Dis 17: 578,1998
),βラクタム薬とGMの併用が行われることもある(
Ann Clin Microbiol Antimicrob 10: 17, 2011
).
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2021/06/22