日本語版サンフォード感染症治療ガイド-アップデート版

Mycobacterium simiae  (2024/10/29 更新)
非結核性抗酸菌,M. simiaeおよびその他


臨床状況

  • 培養で分離されたとしても,肺感染の原因であることはまれであり,偽アウトブレイクに関連する.

病原体

  • M. simiae complex,また以下を含む
  • M. sherrisii
  • M. lentiflavum
  • M. triplex
  • M. heidelbergense
  • M. palustre

第一選択

  • 決まった処方はなく,薬剤感受性試験の結果に基づくべき.空洞姓病変または重症例ではAMを含む処方を考慮する.
  • AZM 500mg1日1回+MFLX 400mg1日1回+感受性検査に基づいて他の1~2剤を追加(たとえば,RFP 600mg1日1回,EB 15mg/kg1日1回,CLF 50mg経口1日1回,AMK 15mg/kg筋注/静注,ST 800/160mg経口1日2回)
  • 培養が陰性となった後12ヵ月治療

第二選択

  • なし

コメント

  • 分離菌は臨床的に重要でないことが多い.
  • ほとんどの分離菌は,結核の1st-lineの薬剤すべてに耐性で,すべてのMycobacterium属のなかでももっとも耐性である.
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2024/10/28