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日本語版サンフォード感染症治療ガイド-アップデート版
Mycobacterium celatum
(
2021/8/17 更新
)
非結核性抗酸菌
臨床状況
結核様の症状を呈する肺感染症.
AIDS患者の肺病変や血液から分離されるるが,まれに免疫正常患者で病変を引き起こす
Mycobacterium xenopi
および
Mycobacterium avium
-intracellulare complex(MAC)と混同されることもある.
感受性はMACに似るが,
M. celatum
はRFPに高度耐性(
Clin Infect Dis 24:140, 1997
;
J Infect 38:157, 1999
).
病原体
Mycobacterium celatum
第一選択
CAM
500mg経口1日2回+
EB
15mg/kg/日経口+
CPFX
750mg経口1日2回±
RBT
300mg経口1日1回・12~18カ月
第二選択
クロファジミン
および
AMK
にin vitroで感受性のことがある
コメント
核酸増幅法による結核菌直接検査で偽陽性の原因になるとの報告がある(
Diagn Microbiol Infect Dis 49: 19, 2004
).
3~4剤治療の報告が最も多いが(
Emerg Infect Dis 9:399,2003
),最適な治療は確立されていない.
局所性疾患では肺切除術で根治できる可能性がある(
Yonsei Med J 51: 980, 2010
).
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2021/08/17