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日本語版サンフォード感染症治療ガイド-アップデート版
胃腸炎-
Vibrio cholerae
(
2023/05/23 更新
)
特異的治療,
V. cholerae
胃腸炎
臨床状況
重度の脱水症または正味の水分喪失が続く中等度の脱水症を伴うコレラ患者に対する抗菌薬治療である.
治療は罹病期間,水分喪失,排菌期間を減少させる.
病原体
Vibrio cholerae
第一選択
初期治療は水分補給.
静注補液が必要な患者には乳酸加リンゲル液を用い,水分の経口摂取が可能となりしだい経口補水塩溶液を開始する.
経口補水塩は飲用水に溶解して用いるものが販売されている.もし手に入らない場合は,飲用水1リットルあたりティースプーン1/2の食塩とすりきり6杯の砂糖を溶解したもので代用してもよい.
抗菌薬による治療.薬剤の選択は,地域での感受性が示されたデータに基づく
成人,12歳以上の小児,妊婦
DOXY
300mg経口1回投与
AZM
1g経口1回投与
小児<12歳
DOXY
2~4mg/kg 1回投与
AZM
20mg/kg(最大1g)経口1回
第二選択
上記と同様に水分補給.
成人,12歳以上の小児,妊婦
CPFX
1g経口1回
EM
500mg経口1日4回・3日
小児<12歳
CPFX
20mg/kg(最大1g)経口1回
EM
12.5mg/kg(最大500mg)経口1日4回・3日
コメント
CPFXは,ナリジクス酸耐性株に対しては効果が弱い.
参照文献:
Lancet 399: 1429, 2022
.
コレラ,ワクチン
を参照.
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2023/05/22