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日本語版サンフォード感染症治療ガイド-アップデート版
Chlamydia
psittaci
(
2024/05/21 更新
)
臨床状況
非定型肺炎の原因菌.
Chlamydia pneumoniae
も参照.
偏性細胞内寄生菌.
鳥や鳥の糞との接触により起こる人獣共通感染症.
最も一般的な症状は発熱,乾性咳嗽,頭痛.
まれに劇症肺炎を引き起こす.
診断/病原体
診断
(注:血清検査で
C. psittaci
と
C. pneumoniae
との間に交差反応あり)
気道分泌物からの
C. psittaci
分離
急性期と回復期に2週間あけて採取された血清検体で抗体力価が≧4倍上昇,または抗体価≧1:32
単回IgM抗体価≧1:16(マイクロ免疫蛍光法による)
咽頭スワブのPCR
病原体
Chlamydia psittaci
第一選択
DOXY
100mg静注†/経口12時間ごと・7~10日,または
AZM
初日500mg経口,その後250mg1日1回・4日
小児での望ましい治療は,1日目に10mg/kg1回,その後2~5日目に5mg/kg1日1回
(†:日本にない剤形)
第二選択
CAM
500mg12時間ごと・7~10日
MINO
100mg静注/経口12時間ごと・7~10日
抗微生物薬適正使用
治療期間は確定されていない.咳が続くことがあるが,治療期間の確実な目安にはならない.
コメント
テトラサイクリンやエリスロマイシンも有効だが,投与回数が多く,忍容性が低いため,第一選択薬とはみなされていない.
フルオロキノロン系薬はin vitroでは活性があるが,臨床データは乏しい.
文献:
StatPearls Publishing 2024年1月
.
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2024/05/21