日本語版サンフォード感染症治療ガイド-アップデート版

Chlamydia psittaci  (2026/02/17 更新)


臨床状況

  • 偏性細胞内寄生菌.
  • 鳥や鳥の糞との接触により起こる人獣共通感染症.
  • 最も一般的な症状は発熱,乾性咳嗽,頭痛.
  • まれに劇症肺炎を引き起こす.

診断/病原体

診断(注:血清検査でC. psittaciC. pneumoniaeとの間に交差反応あり)
  • 気道分泌物からのC. psittaci分離(検査室にとってバイオハザードとなるため,めったに行われない)
  • 急性期と回復期に2週間あけて採取された血清検体でIgG抗体力価が≧4倍上昇,または抗体価≧1:32
  • 血清学的検査はC. psittaciC. pneumoniaeの間で交差反応を示す.
  • 事後確認検査だが,臨床的には有用ではない.
  • 咽頭スワブのPCR
病原体
  • Chlamydia psittaci

第一選択

  • DOXY 100mg静注†/経口12時間ごと・7~10日,または
  • AZM 初日500mg経口,その後250mg1日1回・4日
  • 小児での望ましい治療は,1日目に10mg/kg1回,その後2~5日目に5mg/kg1日1回

(†:日本にない剤形)

第二選択

  • CAM 500mg12時間ごと・7~10日
  • MINO 100mg静注/経口12時間ごと・7~10日

治療期間

  • 治療期間は確定されていないが,通常は7~10日
  • 咳が続くことがあるが,治療期間の確実な目安にはならない.

コメント

  • テトラサイクリンやエリスロマイシンも有効だが,投与回数が多く,忍容性が低いため,第一選択薬とはみなされていない.
  • フルオロキノロン系薬はin vitroでは活性があるが,臨床データは乏しい.
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2026/02/16