日本語版サンフォード感染症治療ガイド-アップデート版

術後感染症の予防-乳房手術,ヘルニア縫縮術  (2021/6/22 更新)


臨床状況

  • 乳房手術,ヘルニア縫縮術,ヘルニア根治手術時の抗菌薬による感染予防.

病原体

  • S. aureus
  • Streptococcus
  • 湿った/浸軟した皮膚なら,好気性グラム陰性桿菌

第一選択

  • 体重<120kgならCEZ 2g静注1回,体重≧120kgなら3g;4時間後再投与
  • MRSAのコロニー形成が確認されている患者では,CEZVCMを追加(下記参照)

第二選択

  • CLDM 900mg静注1回,または
  • VCM 1g静注1回,体重>90kgなら1.5g静注1回

コメント

  • 抗菌薬は乳がん手術やインプラント植え込みでは特に有用のようである.
  • ヘルニア治療ではメッシュ法で特に予防が有用であるが,ASHPガイドラインでは,ヘルニア縫縮術,ヘルニア根治手術のどちらに対しても推奨している.
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2021/06/17