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日本語版サンフォード感染症治療ガイド-アップデート版
術後感染症の予防-乳房手術,ヘルニア縫縮術
(
2021/6/22 更新
)
臨床状況
乳房手術,ヘルニア縫縮術,ヘルニア根治手術時の抗菌薬による感染予防.
2013年の診療ガイドラインを参照:
Am J Health Syst Pharm 70: 195, 2013
.
術後感染症の予防-概説
も参照のこと.
病原体
S. aureus
Streptococcus
属
湿った/浸軟した皮膚なら,好気性グラム陰性桿菌
第一選択
体重<120kgなら
CEZ
2g静注1回,体重≧120kgなら3g;4時間後再投与
MRSAのコロニー形成が確認されている患者では,
CEZ
に
VCM
を追加(下記参照)
第二選択
ABPC/SBT
3g静注1回,または
CLDM
900mg静注1回,または
VCM
1g静注1回,体重>90kgなら1.5g静注1回
コメント
健常者に対し人工器具を用いない無菌手術をする場合,予防の有用性があるかは不明(
Treat Guidel Med Lett 10: 73, 2012
).
抗菌薬は乳がん手術やインプラント植え込みでは特に有用のようである.
ヘルニア治療ではメッシュ法で特に予防が有用であるが,ASHPガイドラインでは,ヘルニア縫縮術,ヘルニア根治手術のどちらに対しても推奨している.
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2021/06/17