日本語版サンフォード感染症治療ガイド-アップデート版

カンジダ症-骨髄炎  (2016/10/18 更新)
真菌性骨髄炎


臨床状況

  • 207例の大規模症例シリーズで,罹患しやすい素因として血行性播種(67%),直接接種(25%),隣接する感染巣からの二次的感染(9%)が認められた(Clin Infect Dis 55: 1338, 2012).多くの症例では免疫抑制とは関連がない.

病原体

  • Candida albicansおよび,よりまれではあるが非albicans Candida

第一選択

  • FLCZ 400mg(6mg/kg)静注または経口1日1回,または
  • CPFG 初回70mg,その後50mg/日静注,またはMCFG 100mg/日静注,またはAnidulafungin 初回200mg静注,その後100mg/日静注・最低2週,その後FLCZを上記と同様

第二選択

  • AMPH-B脂質製剤3~5mg/kg1日1回・最低2週,その後FLCZを上記と同様

コメント

  • 外科的デブリドマンが必要となることが多い.人工物の保持は45%までの症例で治療失敗につながりうるため,可能な限り人工物を除去するべき(Clin Infect Dis 55: 1338, 2012).
  • 治療期間:計6~12カ月.
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2016/10/13