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日本語版サンフォード感染症治療ガイド-アップデート版
感染性心内膜炎-自己弁,経験的治療
(
2024/12/10 更新
)
培養結果が出るまでの経験的治療
臨床状況
血液培養の結果が出るまでの,自己弁感染性心内膜炎に対する経験的治療.
弁膜性または先天性心疾患.心内膜炎の所見/症状.
いつ経験的治療を開始するか?
全身状態の急激な悪化や心不全がなければ,血液培養結果を待って治療を開始するほうが合理的.
24~48時間後までに初めの3回の血液培養が陰性であれば,経験的治療を開始する前にさらに2~3回の血液培養を行うこと.
病原体
S. aureus
,
MSSAおよびMRSA株(~30%,特に静注麻薬使用者では高い)
Streptococcus属
(~25%)
Viridansグループ
S. gallolyticus
(旧
S. bovis
)
Enterococcus属
(~10%)
HACEKグループ(~2%)
培養陰性(~10%)(通常は,培養前の抗菌薬投与による)
第一選択
VCM
15~20mg/kg静注8~12時間ごと(目標AUC
24
400~600
μ
g・h/mL達成が望ましいが[
AUC-用量設定の原理と計算
を参照],そうでなければトラフ値15~20
μ
g/mLをめざす)
+
CTRX
2g24時間ごと(コメント参照)
第二選択
VCM 15~20mg/kg静注8~12時間ごと(目標AUC
24
400~600
μ
g・h/mL達成が望ましいが[
AUC-用量設定の原理と計算
を参照],そうでなければトラフ値15~20
μ
g/mLをめざす)
+
CPFX
400mg静注8時間ごと(コメント参照)
抗微生物薬適正使用
経験的治療を開始する時期については,上記臨床状況を参照.
菌種のカバーを最適化し,かつ毒性を避けるために,できるだけ早く病原体を同定し,それに基づいて処方を修正する.
コメント
自己弁の感染性心内膜炎対する経験的治療として有効あるいは望ましいと証明された処方はない.ここに挙げた処方は,病原菌が最終的に同定されるまでの間に,もっとも多くみられる病原体をカバーするものである.
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2024/12/09