日本語版サンフォード感染症治療ガイド-アップデート版

Bacillus Calmette-Guerin  (2024/09/24 更新)
非結核性抗酸菌


臨床状況

  • Mycobacterium bovis由来のワクチン株であるBacillus Calmette-Guerin (BCG)を投与することによって引き起こされる医原性感染
  • 予防接種
  • 膀胱癌に対する免疫治療のための膀胱内投与の副作用
  • PZAには耐性
  • 治療は症状に基づく
  • 発熱のみ(>38.5℃が12~24時間続く)
  • 全身性の病態または敗血症
  • 肝炎
  • 肺臓炎
  • 関節炎

病原体

第一選択

  • 中等症膀胱炎,発熱が48時間以上持続
  • 至適治療は明らかでない
  • 重症度が低い症状なら全身性治療を考慮.症状が長く続く場合は,下記の処方で治療.
  • 治療期間は不明で,症状の重症度および臨床的反応に基づく
  • 持続的な発熱を伴う重症膀胱炎,膀胱外への播種性疾患,全身症状,敗血症
  • BCG投与を中止する
  • INH 300mg+RFP 600mg+EB 1200mg)24時間ごと・2カ月,その後INHRFPを4~7ヶ月・重症度と臨床反応に応じて,広範囲の疾患ではより長期の治療
  • BCGワクチン接種後の播種性感染
  • 成人用量:(INH 300mg+RFP 600mg+EB 1200mg)24時間ごと・2カ月,その後INHRFPを4~7ヶ月・重症度と臨床反応に応じて,広範囲の疾患および免疫不全ではより長期の治療

第二選択

  • なし

コメント

  • RBT,MFLX,LVFXも感受性あり.
  • BCGはHIV感染の小児で局所的腺炎や呼吸器疾患,播種性感染症を起こすことがある.
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2024/09/24