日本語版サンフォード感染症治療ガイド-アップデート版 |
ツルバダ(エムトリシタビン・テノホビル) (2024/11/19 更新) |
「サンフォード感染症治療ガイド」の中で推奨されている薬剤の適応および用量は,日本で認可されているものとは異なっている場合がありますので,薬剤選択を考慮する場合には,必ず日本での添付文書および最新安全性情報に基づいて行って下さい. |
Contents
1. 用法および用量
1. 使用
2. 成人用量
3. 小児用量
4. 腎障害時の用量調整
5. 肝障害時の用量調整
2. 副作用/妊娠時のリスク
3. 抗微生物スペクトラム
4. 薬理学
5. 主要な薬物相互作用
1. 用法および用量
1. 使用
2. 成人用量
通常用量 (体重≧35kg) |
1錠(FTC200mg/TDF300mg)経口24時間ごと (食事と関係なく) |
3. 小児用量
用量(生後>28日) |
体重17~<22kg:FTC100mg/TDF150mg錠を1錠24時間ごと 体重22~<28kg:FTC133mg/TDF200mg錠を1錠24時間ごと 体重28~<35kg:FTC167mg/TDF250mg錠を1錠24時間ごと 体重≧35kg:FTC200mg/TDF300mgを1錠24時間ごと |
最大/日 |
- |
4. 腎障害時の用量調整
半減期(時間)(腎機能正常) |
FTC:10 TDF:17 |
半減期(時間)(ESRD) |
FTC:>10 TDF:延長 |
用量(腎機能正常) |
1錠経口24時間ごと |
CrClまたはeGFR |
CrCl≧50:1錠24時間ごと CrCl 30~49:1錠48時間ごと CrCl<30:使用しない |
血液透析 |
使用しない |
CAPD |
使用しない |
CRRT |
使用しない |
SLED |
使用しない |
5. 肝障害時の用量調整
なし
2. 副作用/妊娠時のリスク
副作用
妊娠時のリスク
3. 抗微生物スペクトラム
4. 薬理学
分類 |
ヌクレオシド逆転写酵素阻害薬(NRTI)2剤 |
剤形 |
錠:FTC200mg+TDF300mg 錠:FTC167mg+TDF250mg† 錠:FTC133mg+TDF200mg† 錠:FTC100mg+TDF150mg† |
食事に関する推奨(経口薬)1 |
ツルバダ錠を食事と関係なく服用 |
経口吸収率(%) |
FTC:92 TDF:25(空腹時) |
Tmax(時間) |
FTC:1~2 TDF:1 |
最高血清濃度2(μg/mL) |
FTC:1.8(200mg24時間ごと,SS) TDF:0.3(300mg24時間ごと,SD) |
蛋白結合(%) |
FTC:<4 TDF:<0.7 |
分布容積3(Vd) |
FTC:データなし TDF:1.2~1.3L/kg(Vss) |
平均血清半減期4(T1/2, 時間) |
FTC:10 TDF:17 |
排泄 |
FTC:腎 TDF:腎 |
細胞内半減期(T1/2, 時間) |
FTC:39 TDF:>60 |
脳脊髄液/血液5(%) |
FTC:データなし TDF:データなし |
中枢神経系移行効果(CPE)6 |
FTC:3 TDF:1 |
AUC7(μg・時間/mL) |
FTC:10.0(200mg,0~inf) TDF:2.3(300mg,0~inf) |
†:日本にない剤形
5. 主要な薬物相互作用
薬剤 |
濃度への影響(その他) |
推奨される対応 |
アタザナビル |
アタザナビルの濃度↓ |
アタザナビルはリトナビルとの併用でのみ用いる |
アタザナビル/リトナビル |
テノホビルの濃度↑ |
モニター |
ダルナビル/リトナビル |
テノホビルの濃度↑ |
モニター |
ジダノシン |
ジダノシンの濃度↑ |
モニター,用量調整 |
レジパスビル/ソホスブビル |
テノホビルの濃度↑ |
モニターまたは避ける |
ロピナビル/リトナビル |
テノホビルの濃度↑ |
モニター |
ソホスブビル/Velpatasvir |
テノホビルの濃度↑ |
モニター |
ソホスブビル/Velpatasvir/Voxilaprevir |
テノホビルの濃度↑ |
モニター |