日本語版サンフォード感染症治療ガイド-アップデート版

テイコプラニン  (2024/04/23 更新)
TEIC
主な商品名:タゴシッド

「サンフォード感染症治療ガイド」の中で推奨されている薬剤の適応および用量は,日本で認可されているものとは異なっている場合がありますので,薬剤選択を考慮する場合には,必ず日本での添付文書および最新安全性情報に基づいて行って下さい.
日本の添付文書情報検索サイト

Contents

1. 用法および用量
  1. 使用
  2. 成人用量
  3. 小児用量
  4. 腎障害時の用量調整
  5. その他の用量調整
2. 副作用
3. 抗微生物スペクトラム
4. 薬理学
5. 主要な薬物相互作用
6. コメント

1. 用法および用量

 1. 使用

 2. 成人用量

適応
初回用量(静注/筋注)
維持用量(静注/筋注)
複雑性皮膚・軟部組織感染,肺炎,複雑性尿路感染症
6mg/kg12時間ごと・3回
目標トラフ値 (FPIA) >15μg/mL(3~5日目)
6mg/kg24時間ごと
目標トラフ値 (FPIA) >15μg/mL(週1回)
骨・関節感染
12mg/kg12時間ごと・3~5回
目標トラフ値 (FPIA) >20μg/mL(3~5日目)
12mg/kg24時間ごと
目標トラフ値 (FPIA) >20μg/mL(週1回)
心内膜炎
12mg/kg12時間ごと・3~5回
目標トラフ値 (FPIA) >30~40μg/mL(3~5日目)
12mg/kg24時間ごと
目標トラフ値 (FPIA) >30μg/mL(週1回)
C. difficile感染
なし,維持用量を参照
100~200mg経口1日2回・7~14日

 3. 小児用量

用量(生後>28日)
0歳~≦生後2カ月:16mg/kg静注1回,その後8mg/kg静注24時間ごと
生後2カ月~12歳:10mg/kg静注12時間ごと3回,その後6~10mg/kg静注24時間ごと
最大/日

 4. 腎障害時の用量調整

半減期(時間)(腎機能正常
70~100
半減期(時間)(ESRD)
最大230
用量(腎機能正常)
初回6mg/kg静注12時間ごと3回,その後6~12mg/kg静注24時間ごと
CrClまたはeGFR
CrCl 30~80:初回用量は通常どおり,その後6~12mg/kg48時間ごと
CrCl<30:初回用量は通常どおり,その後6~12mg/kg72時間ごと
血液透析
血液透析によって除去されない
CAPD
データなし
CRRT
初回用量は通常どおり,その後6~12mg/kg48時間ごと
SLED

 5. その他の用量調整

2. 副作用

3. 抗微生物スペクトラム

4. 薬理学

PK/PD指標
24時間AUC/MIC
剤形
注射剤
食事に関する推奨(経口薬)1

経口吸収率(%)

Tmax(時間)

最高血清濃度2(μg/mL)
70(6mg/kg静注24時間ごと,SS)
最高尿中濃度(μg/mL)
データなし
蛋白結合(%)
90~95
分布容積3(Vd)
0.9~1.6L/kg(Vss)
平均血清半減期4(T1/2, 時間)
70~100
排泄

胆汁移行性5(%)
データなし
脳脊髄液/血液6(%)
わずか
治療が可能になるだけの脳脊髄移行性7
なし
AUC8(μg・時間/mL)
500~600(6mg/kg静注,0~inf)
  1. 注記のない場合は成人用経口製剤
  2. SD:単回投与後,SS:複数回投与後の定常状態
  3. V/F:(Vd)÷(経口生物学的利用能),Vss:定常状態におけるVd,Vss/F:(定常状態におけるVd)÷(経口生物学的利用能)
  4. CrCl>80 mL/分と想定
  5. (胆汁中の最高濃度)÷(血清中の最高濃度)×100
  6. 炎症時における脳脊髄液濃度
  7. 薬剤投与量と微生物の感受性に基づく判定.脳脊髄液濃度は理想ではMICの10倍以上必要
  8. AUC:血漿中濃度-時間曲線下面積 area under the drug concentration-time curve.0~inf=AUC0-inf,0~x時間=AUC0-x

5. 主要な薬物相互作用

6. コメント

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2024/04/22