日本語版サンフォード感染症治療ガイド-アップデート版

Quinine sulfate  (2024/09/10 更新)

Contents

1. 用法および用量
  1. 使用
  2. 成人用量
  3. 小児用量
  4. 腎障害時の用量調整
2. 副作用
3. 抗微生物スペクトラム
4. 薬理学
5. 酵素・トランスポーター媒介相互作用
6. 主要な薬物相互作用

1. 用法および用量

 1. 使用

 2. 成人用量

 3. 小児用量

用量(生後>28日)
10mg/kg(塩)経口8時間ごと・3回または7日
(薬局での調合が必要となることもある)
最大/日

 4. 腎障害時の用量調整

2. 副作用

3. 抗微生物スペクトラム

4. 薬理学

PK/PD指標
データなし
剤形
324mgカプセル†
食事に関する推奨(経口薬)1
カプセル:食事とともに
経口吸収率(%)
76~88
Tmax(時間)
2.8
最高血清濃度2(μg/mL)
3.2(648mg経口,SD)
最高尿中濃度(μg/mL)
データなし
蛋白結合(%)
69~92
分布容積8(Vd)
2.5~7.1 L/kg(V/F)
平均血清半減期4(T1/2, 時間)
9.7~12.5
排泄
肝代謝
胆汁移行性5(%)
データなし
脳脊髄液/血液6(%)
2~7
治療が可能になるだけの脳脊髄移行性7
なし
AUC8(μg・時間/mL)
28(648mg経口,0~inf)

†:日本にない剤形

  1. 注記のない場合は成人用製剤
  2. SD:単回投与後,SS:複数回投与後の定常状態
  3. V/F:(Vd)÷(経口生物学的利用能),Vss:定常状態におけるVd,Vss/F:(定常状態におけるVd)÷(経口生物学的利用能)
  4. CrCl>80 mL/分と想定
  5. (胆汁中の最高濃度)÷(血清中の最高濃度)×100
  6. 炎症時における脳脊髄液濃度
  7. 薬剤投与量と微生物の感受性に基づく判定.脳脊髄液濃度は理想ではMICの10倍以上必要
  8. AUC:血漿中濃度-時間曲線下面積 area under the drug concentration-time curve.0~inf=AUC0-inf,0~x時間=AUC0-x

5. 酵素・トランスポーター媒介相互作用

CY450の基質
主要3A4,さらに1A2,2C9,2D6
トランスポーターの基質
  
CYP450の阻害
2D6
トランスポーターの阻害
  
CYP450誘導
  
トランスポーターの誘導
  
血清中薬物濃度への影響

血清中薬物濃度への影響は,当該抗微生物薬により影響を受ける併用薬の血清中濃度である.↑:上昇,↓:低下

6. 主要な薬物相互作用

薬剤
濃度への影響(その他)
推奨される対応
ジゴキシン
ジゴキシン↑
モニター,用量調整
メフロキン
不整脈↑
モニター
ワルファリン
ワルファリンの効果↑
INRをモニター,用量調整
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2024/09/09