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日本語版サンフォード感染症治療ガイド-アップデート版
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Quinine sulfate (2025/09/24 更新) |
Contents
1. 用法および用量
1. 使用
2. 成人用量
3. 小児用量
4. 腎障害時の用量調整
5. 肝障害時の用量調整
2. 副作用/妊娠時のリスク
3. 抗微生物スペクトラム
4. 薬理学
5. 酵素・トランスポーター媒介相互作用
6. 主要な薬物相互作用
1. 用法および用量
1. 使用
2. 成人用量
3. 小児用量
| 用量(生後>28日) |
10mg/kg(塩)経口8時間ごと・3回または7日 (薬局での調合が必要となることもある) |
| 最大/日 |
- |
4. 腎障害時の用量調整
| 半減期(時間)(腎機能正常) |
9.7~12.5 |
| 半減期(時間)(ESRD) |
16まで |
| 用量(腎機能正常) |
648mg経口8時間ごと |
| 腎障害時の用量 |
CrCl>50:用量調整不要 CrCl 10~50:648mg8~12時間ごと CrCl<10:648mg24時間ごと |
| 血液透析 |
648mg 24時間ごと(透析日は透析後投与) |
| CAPD |
648mg 24時間ごと |
| CRRT |
648mg 8~12時間ごと |
| SLED |
データなし |
5. 肝障害時の用量調整
2. 副作用/妊娠時のリスク
副作用
妊娠時のリスク
3. 抗微生物スペクトラム
4. 薬理学
| PK/PD指標 |
データなし |
| 剤形 |
324mgカプセル† |
| 食事に関する推奨(経口薬)1 |
カプセル:食事とともに |
| 経口吸収率(%) |
76~88 |
| Tmax(時間) |
2.8 |
| 最高血清濃度2(μg/mL) |
3.2(648mg経口,SD) |
| 最高尿中濃度(μg/mL) |
データなし |
| 蛋白結合(%) |
69~92 |
| 分布容積3(Vd) |
2.5~7.1 L/kg(V/F) |
| 平均血清半減期4(T1/2, 時間) |
9.7~12.5 |
| 排泄 |
肝代謝 |
| 胆汁移行性5(%) |
データなし |
| 脳脊髄液/血液6(%) |
2~7 |
| 治療が可能になるだけの脳脊髄液移行性7 |
なし |
| AUC8(μg・時間/mL) |
28(648mg経口,0~inf) |
†:日本にない剤形
5. 酵素・トランスポーター媒介相互作用
| 薬剤が基質となるCYP450 |
CYP3A4(主要),さらにCYP1A2,CYP2C9,CYP2D6 |
| 薬剤が基質となるトランスポーター |
- |
| 薬剤が基質となるUGT |
- |
| 薬剤が阻害するCYP450 |
CYP2D6 |
| 薬剤が阻害するトランスポーター |
- |
| 薬剤が阻害するUGT |
- |
| 薬剤が誘導するCYP450 |
- |
| 薬剤が誘導するトランスポーター |
- |
| 薬剤が誘導するUGT |
- |
| 血清中薬物濃度への影響 |
↑ |
血清中薬物濃度への影響とは,当該抗微生物薬により影響を受ける併用薬の血清中濃度についてのことである.↑:上昇,↓:低下
6. 主要な薬物相互作用
| 薬剤 |
濃度への影響(その他の影響) |
推奨される対応 |
| クラリスロマイシン1 |
Quinine↑が予測される,クラリスロマイシン↑がありうる |
併用を避ける |
| ジゴキシン |
ジゴキシン↑ |
モニター,用量調整 |
| エリスロマイシン1 |
Quinine↑が予測される,エリスロマイシン↑がありうる |
併用を避ける |
| フルコナゾール1 |
Quinine↑が予測される,フルコナゾール↑がありうる |
避ける,またはモニター |
| イサブコナゾニウム硫酸塩1 |
Quinine↑が予測される,イサブコナゾール↑がありうる |
避ける,またはモニター |
| イトラコナゾール1 |
Quinine↑が予測される,イトラコナゾール↑がありうる |
避ける,またはモニター(TDM) |
| メフロキン |
不整脈↑ |
モニター |
| ポサコナゾール1 |
Quinine↑が予測される,ポサコナゾール↑がありうる |
避ける,またはモニター |
| リファブチン1 |
Quinine↓が予測される,リファブチン↑がありうる |
モニター |
| リファンピシン1 |
Quinine↓ |
併用を避ける |
| Rifapentine1 |
Quinine↓が予測される |
併用を避ける |
| ボリコナゾール1 |
Quinine↑が予測される |
避ける,またはモニター |
| ワルファリン |
ワルファリン↑ |
INRをモニター,用量調整 |