日本語版サンフォード感染症治療ガイド-アップデート版

Yersinia pestis, ペスト  (2026/04/07 更新)


臨床状況

  • ペスト(Yersinia pestis)は感染したノミに咬まれること,または肺ペストの場合には飛沫を吸引すること(バイオテロによる可能性もある)により感染する.
  • 腺ペスト:80~95%と最も多い.急性で痛みを伴う波動のないリンパ節炎で,横痃(Bubo)が特徴である.
  • 敗血症,肺炎など他の症状については,肺ペスト参照

分類

  • グラム陰性桿菌(閉じた安全ピンのように見えることもある)

第一選択

  • CPFX 750mg経口12時間ごと,または400mg静注12時間ごと
  • GM 5mg/kg静注24時間ごと
  • SM 30mg/kg/日2回に分割投与
  • 肺ペスト患者は,治療開始48時間は隔離する

第二選択

  • LVFX 750mg経口/静注1日1回,またはMFLX 400mg経口/静注1日1回
  • DOXY 200mg静注12時間ごと・1日,その後10mg経口1日2回

治療期間

  • 10~14日

コメント

  • CPも有効だが毒性の可能性がある.ペストによる髄膜炎のエビデンスがある場合には考慮する.
  • 腺ペストでのCPFXとCPFX+アミノグリコシドの比較では,10日間でCPFX単剤治療は併用治療に対して非劣性であった(N Engl J Med 393: 544, 2025).
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2026/04/07